第9話 オーガジェネラル

毎日魔物を狩っては魔力を使い切ってから寝てを繰り返していたらもう冒険者になってから二ヶ月くらいだ。今日も今日とて俺は森に来ている。雑魚どもを大量に狩りハイオークを狩りオーガを狩りハイオーガを見つけたら無視する。こんなことを毎日していたら体が軽くなった。レベルアップだね。一ヶ月くらいで上る感じなのかな?

お、ハイオーガいるね。レベル上がったしいけるんじゃない?

いつも通り音を立てないように後ろに回って脚を全力で斬る。刃はちょっとだけ肉にめり込んで止まっていた。んー多分無理そう。めっちゃ同じ場所斬ればいけるんかな?いやー厳しいと思うけどなーってことで逃げさせていただきやす。ん?めっちゃ簡単に逃げれた。レベルアップで速くなったからかな。


「エリスさん!おめでとうございます!Dランクに昇格です!」

ランクアップだね。レベルアップと同じくらいのタイミングだね。そうなるようにランクアップの基準を調整してるのかな?魔物◯体討伐とか。それかギルドが実力を見極めるのが上手いかだね。

「どうも」

「エリスさんランクアップ早いですね。でもDランクまでは皆さんもエリスさん程ではないですがそこそこすぐいけるんですよ。ここからが本番ですよ。これからも頑張ってくださいね。では、ギルドカードお預かりします」

ギルドカードを渡すんだけど渡すと何が変わるかっていうとギルドカードに書いてあるランクの文字が変わる。ギルドカードに書いてある文字はギルドにある魔導具でしか書き換えられないみたいだ。便利な魔導具があるねー


冒険者ランクDになった日から3年経った。あれから特に変なこともなく毎日魔物を狩り続けている。最近またレベルが上がってハイオーガも倒せるようになった。多分今のレベルは5だ。レベル3までは二ヶ月しかかからなかったのにレベル5までは3年なん?どうゆうバランス?っていうか俺の転生スキルのレベル上げるための条件の一つにレベル100になるってあったよな。あれどうやるん?寿命的に間に合わんくない?レベルも転生で引き継げるんかな?いや、転生スキルに俺の要望にない機能は付いてないはずだ。ステータスは引き継ぎでレベルはリセットって思って女神様に話してたし多分そうなってるだろう。あ、そうか。寿命がとても長いもしくは不死の種族になればレベル100までいけるのか。まぁそうゆう上位種族的なのが開放されてから考えよう。

それと色々考えてみたんだけど自分よりも格下の敵を狩っても経験値がもらえないんじゃないかと思う。だってレベル1からレベル3までは二ヶ月だったのにレベル3からレベル5までは3年って明らかにおかしいもん。だからこれからは自分と同格以上の相手と戦うことを意識しよう。それと最近冒険者ランクもCに上がったよ。


今日も森に来た。年中ほぼ無休で森でモンスターを狩ってるから剣の扱いにもかなり慣れた。剣は一年半前くらいに買い替えたそこそこの剣を使ってる。100万くらいだったかな?特にすごい効果はついてないよ。年中ほぼ無休でモンスターを狩ってる関係でこの3年間で合計5000万くらい稼いだ。だから100万はそんなに高く感じない。これを聞くと冒険者って儲かるなって思われるかもしれないけど俺はソロだから全部自分の取り分だけど四人でパーティ組んで俺と同じ数を討伐したとしても3年で一人当たり1250万だからね。そんなに儲からんよ。まぁBランク以上だとだいぶ儲かるが。ということで金があったのでアイテムボックスの効果が付与されたバッグを買った。マジックバッグというらしい。値段はサイズによって違うけど俺が買ったレベル3は1000万だった。高い…まぁマジックバッグを作るには空間魔法と魔法付与の両方ができないといけないから価値が高くなるのも分かるけどね。容量を調べてみたんだがレベル3はそこそこ入る。倉庫くらいかな?おそらく3立方メートルだと思う。違うかもしれんけど。中の時間は普通に動いている。時間が止まっててくれるなら温かい飯をいつでも食えるのになぁ。ちなみに一回中に入ろうとしてみたが入れなかった。虫を入れようとしても入れれなかった。生物は入れないみたいだね。

お、ハイオーガだ。いつも通り気づかれないように後ろに回るか。うおぅオーガ!びっくりした。

「グオオオォォォ!!」

え、お前仲間呼ぶの?今までオーガには仲間呼ばれたことないんだけど。とりあえず目の前のオーガの脚を切断して倒れさせて首を刎ねる。ほいハイオーガ来た。っていうかハイオーガと一緒にオーガも二体来たし。お前ら別に一体でもそこそこ強いんだからチーム組むのやめてくれる?まずは数を減らすことが大事だ。オーガから倒そう。攻撃が当たらないよう素早く走り回りながらオーガ二体の脚を切断する。首は後で刎ねればいいや。どうせ片脚じゃ大した事はできない。ハイオーガのパンチを躱す。右腕に剣を振り下ろ…ガサッ

剣を振り下ろそうと思ったがやめて左に跳ぶ。俺の頭があったところを拳が通過する。このオーガ、俺に気づかれないように後ろから近づいて来たのか?おかしい、オーガにはそんな知能はないはずだ。チームを組むだけでなく気づかれないように後ろから近づいて来た?普通のオーガにそんなことできるわけない。どうなってるんだ?とりあえず後ろから近づいて来たオーガの脚を切断して戦力にならないようにする。残ったハイオーガも攻撃を何回か躱して腕を何回か斬りつけて切断してから脚も切断して倒れさせる。そしたら倒れているオーガ達の首を刎ねる。勝ったけど何かがおかしい。オーガ達がチームを組んでいた。ギルドに報告した方が良さそうだ。少し周辺を探索してみよう。

……は?オーガ達が大量に集まっている。ハイオーガもそこそこいる。合わせて50体はいそうだ。これどう考えても一番大きいあのオーガのせいだよな。オーガジェネラルだろうな。こいつのせいでオーガ達が連携を取ってきたのか。この数は俺一人じゃ勝てない。っていうかオーガジェネラルとタイマンでも多分負ける。ギルドに報告しよう。ギルドに報告するならちゃんと数えた方がいいよな。正確には数えれんけど大雑把には数えよう。オーガが60くらいとハイオーガが15くらいかな?よしさっさと逃げますか。


ギルドに帰ってきた。バレずに帰って来られてよかった。

「報告があります。オーガジェネラルが群れを作っています。数はオーガが60、ハイオーガが15ほどです」

「え!本当ですか!?それは森の奥ですよね?街に危険が及ぶ可能性は!?」

「大丈夫です。森の入口からはある程度距離があるのですぐに街に危険が及ぶ心配はありません。」

「分かりました。ギルマスに報告してきます。討伐隊が編成されたらエリスさんにはオーガジェネラルと遭遇した場所まで案内を頼むことになると思います。場所は覚えていますか?」

「大体の場所は覚えてます」

「ではお願いしますね。エリスさんには昔から格上に挑む癖がありますけどオーガジェネラルに挑むのはやめてくださいね。私、エリスさんに死んでほしくないです」

「大丈夫ですよ。無謀なことはしません」

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無限転生 〜いつにもどこにも何にでも〜 チョカ @tixyoca

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