無限転生 〜いつにもどこにも何にでも〜

第8話 リベンジ

今日も今日とて森に来たよ。昨日レベル上がったしそろそろハイオークに勝っておきたい。負けっぱなしは嫌だからね。

しばらく探してやっとハイオークを見つけた。よし、殺す。気づかれないように後ろから近づいて右脚を斬る。切断できない。ハイオークが殴りかかってくる。あんまり速くない。避けてからもう一度同じ場所を斬る。ギリギリ切断できないか。またパンチが飛んでくるが簡単に避けれる。右脚が切れかけてるせいでバランスが取りづらくていいパンチを出せないようだ。また同じ場所を斬る。右脚を切断できた。ハイオークはバランスを崩して倒れる。低い位置まできた首を刎ねる。え、よわ。普通のオークとあんまり変わらんぞ？まあ不意打ちしてるからな。不意打ちすれば簡単に倒せて当たり前か。某オープンワールドRPGも不意打ちダメージは8倍だからね。

お、ハイオークおるやん。これくらい森の奥に入ればハイオークはそこそこいるね。今回は正面から戦ってみようかな。正面から走って近づくとハイオークもこっちに向かってくる。ギリギリまで走って近づくとスピードを殺しきれなくて回避行動が遅れるかもしれないから止まってハイオークがこっちまで来るのを待つ。

「グオオォ！」

叫びながらハイオークが殴りかかってくる。ダメージ入ってるかとか関係なくそもそもあんまり速くないな。簡単に避けれるぞ。避けてから右腕に剣を振り下ろすが切断できない。硬いな。左腕で殴ろうとしてくるので剣をハイオークの筋肉から抜いて避ける。そしてもう一度さっきと同じ場所を斬るが切断できない。まだ切断できないのか。蹴りが飛んでくる。これもあんまり速くないので簡単に避ける。そしてもう一度同じ場所を斬る。よし、やっと右腕を切断できた。後ろに回って脚を斬る。切断できないが左腕のパンチを避けてから同じ場所を斬る。三回斬ると切断できた。倒れたハイオークの首を刎ねる。あれ？こいつあんまり強くない？っていうかやっぱり速さって大切だね。オーク系統は攻撃力と防御力にステータスが偏ってると思うんだけどさっきの戦いみたいに速くないとそもそも攻撃が当たらないから攻撃力があっても意味がないんだよね。防御力が高いのはいいことだけど極論速ければ攻撃は全部避けれるから防御力も意味がないんだよね。まぁ極論を言うなら防御力がめちゃくちゃ高ければダメージを受けないから避ける必要もないのか。こうゆう攻撃と防御が高いタイプの相手は倒しやすいね。速く動いてくる相手の方が嫌だわ。相手がめちゃくちゃ硬くても速くない場合は逃げれば負けにはならんからね。

「アースバレット」

俺のアースバレットがゴブリンを1発で倒す。お、これはきたんじゃないか？

最初はゴブリンを倒すのにアースバレットは三発必要だった。レベルが上がって魔法の威力が上がってからも二発は必要だった。でも今は一発で倒した。これは俺ができるんじゃないかと思って試していた魔法の発動に必要な量の魔力より多くの魔力を魔法に込めるやつが成功したってことだろう。やっぱりできたか。高速詠唱ができるならこれもできると思った。

レベルも上がったし今日はいけるとこまで森の奥に入ろうかな。

いつもより奥に入るとオーガがいた。でかいな。3mくらいありそうだ。俺の二倍だよ。オーガの危険度はハイオークと同じDだ。じゃあ勝てるね。

俺は音を立てないように後ろに回ってから近づいて右脚を全力で斬る。切断できないが攻撃を避けながら三回斬ると切断できた。オーガが倒れる。倒れたってことはどうなるか分かってるね？はい、首スパーン！

うん。ハイオークと同じ強さだね。もうちょっと奥に進んでみよう。見たことない魔物が出るかもしれない。

ん？あれハイオーガじゃないか？通常種は茶色なんだけど通常種より赤っぽいもんな。ハイオーガは危険度Cだけどどうする？一回挑んどくか？でも流石に勝てなそうなんだよなぁ。勝てなかったら逃げればいいし挑み得かな？どうせオーガ系は素早さは他のステータスに比べて低いだろうし逃げれるだろ。

音を立てないように後ろに回って安定の不意打ち。キィン！

全力で斬ったのに刃が通らないマジ？逃げます。

俺は走って逃げ出した。

ドスン！ドスン！

はい。そりゃ追いかけられるよね。あ、でも俺の方がちょっと速いね。大丈夫そう。ハイオーガが石を拾う。うーん？どこかで見た光景だなぁ。投石避けろおぉ！ハイオーガが石を投げる瞬間に俺は右に跳ぶ。

ビュゥン！

当たってたら余裕で行動不能になってるなこれ。さぁ注目の第二投、ハイオーガ選手、投げたあぁぁ！

石を投げられる瞬間に右に跳ぶ。

ビュゥン！

おいおいふざけてる場合じゃないって。普通に一発当たったらアウトなんだって。命かかってるんだって。分かってる？分かってるよ！だから必死に逃げてんだよ！木で射線を切りながら必死に逃げる。あ、この位置関係やばいな。左に跳ぶ。

ビュゥン！

もう結構距離が離れているのでさっきより避けやすい。投げたのを見てからでも間に合うくらいだ。ハイオーガはもう俺を倒すことは無理だと判断したのか諦めたようだ。

ふぅ。助かった。無闇に勝てなそうな相手に喧嘩売るのは良くないのかね？まぁいいさ。今の自分の実力が分かるからね。ちなみに今回のは引き分けだよね？お互いノーダメージなんだから引き分けに決まってんだろ！異論は認めん。その内ハイオーガも倒しにいくさ。