立藤さんの、実直で丁寧な文章がとても好きだ。目を閉じれば祭りの風景が浮かんでくる。ラムネは中でも郷愁を誘う。よくあるカップル未満の男女のデートかと思えば、それだけではなかった。夕方は去り、暁へと託す。彼女は、その証人。切なさと少しの遣る瀬無さ。苦くて甘い。こんな段階を経て、彼女は大人になるのだろう。最後の和歌は、この作品の集約だ。とても美しい。その邂逅は泡沫に似て淡く、いつまでも咲き続けるのだろう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(147文字)
読み合い企画でふと目に付いて、読んでみました。少し切なくて胸がキュッと締め付けられました。この短さでここまで表現出来るのが羨ましいな、と思いました。読んで良かったです。青春を感じられました!!
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