淡々と語るには理由がある。

主人公の語り口が淡々としているのに少し怖いものを感じながら読ませていただきました。ネタバレになってしまうため、細かいところは省かせて頂きます。ストーンサークルを傷つけたものに起こることは一見すると良いことのように感じます。しかし、その印象は最後に書かれた語り手自身のエピソードで覆りました。あの子の母親があんなに必死だったのは、それを肌で感じていたからも知れませんね。
やってはいけないことには理由がある、語り手がこんなにも落ち着いているのにも、理由がある。

面白い話を、ありがとうございました。