小説だからこそ想像力が引き立てられる言葉がある

  • ★★★ Excellent!!!

「だよね」のたった三文字が、読後こんなに強烈に心を揺さぶってくるとは思いませんでした。

物語の影にひっそりと横たわる秘密に興味を惹かれて読み進めていくと、二人が海辺で語り合うシーンに思わず「まさか」と言葉が溢れました。

「だよね」の言葉が持つ意味の輪郭がハッキリとし始めた瞬間、朝香がどんな声でその言葉を言ったのだろうと、頭の中で無意識のうちに繰り返し問い続けてしまいました。

小説だからこそ、彼女の声のニュアンスは分からないし、何よりその言葉に込められた意味に強く惹きつけられるのだと思います。

最後に朝香が呟くように言った言葉がどんな響きを持っていたのか。そんな風に思いを巡らすことができる、ステキな時間を過ごすことができました。

とてもステキなお話をありがとうございました。