第63話 北海道及び東日本の旅(5) ~北海道、最後の戦い。我、燃え尽きたり……~
長期旅行8日目。フリパ6日目です。
札幌駅まで地下鉄で朝イチにやってきて……朝食がほしいなぁと思ったら、なんとサンドイッチの自販機を発見しました……。
すげぇ、初めて見たよ。サンドイッチって日持ちそこまでしないよね?
とりあえずフルーツサンドとカツサンドを購入して駅構内へ。
今日は富良野を目指します。
私の世代はまさに「純」や「蛍」とほぼ同じ世代なので……ま、ちょっとだけ年下ですけれど。そういうことで富良野にはいろいろな思いがある。
札幌からは特急「富良野ラベンダーエクスプレス」に乗車します。残念ながらもうラベンダーは咲いてなかったけれど。
指定席券はあるんだけれど、1号車のフリーへ突入して、テーブル席をキープ。ラウンジカーなんですよね、1号車は。
ノパソを開いて執筆なんかもしちゃったりして。電源もあるし。
ある程度、執筆できたら指定席へと移動しました。最後まで占領しちゃうのはよくないので。
やってきた憧れの富良野駅は、立ち食いソバ屋さん以外はもう『北の国から』の雰囲気はなくなってる感じ。駅の近辺もそうだろうと思う。だって、もう昭和じゃなくて令和だからね。しょうがないよ。昭和は遠くなりにけり……。
へそ祭りの人形を見た時は不覚にも泣きそうになったけれどね……。
ゆっくりと観光してみたい気持ちはあるけれど、今回は鉄旅なので、乗り換えまでの待ち時間だけ。
お土産屋さんを見て回ったら終わりでした。時間はあるようでないな。
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そして、ここにも走ってるトロッコ列車。「富良野・美瑛ノロッコ号」ですね。
もちろん指定席をキープしています。
牽引のDE15は、釧路と比べると明るいグリーン系の塗装だ。
客車の中はそっくりだけれど、客車の色は濃いブラウンで、そこははっきりと違う感じ。窓については解放感がやっぱりあるよね。
6人掛けのテーブル席の窓側に座って、のんびりと車窓を楽しむ。
臨時の「ラベンダー畑駅」でいっぱい乗客が降りていったけれど、私は降りない。ていうか、全然ラベンダーは咲いてないので……(2回目)。
そのまま美瑛駅まで乗って、撮影しまくって、旭川行きの普通に乗り換えた。
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富良野と旭川を結ぶ富良野線には西家三姉妹の駅がある。
人名っぽい駅名ですね。
西聖和、西神楽、西瑞穂、の3つですね。いいよね、人名っぽい駅。誰かキャラクターにしないかな?
到着した旭川では再び旭川ラーメンを頂きました。北海道は美味しい!
さて、旭川からは特急「カムイ」に乗って、深川まで。
今回は鉄旅だからね。乗るよ、留萌本線。
実は「本線」と名のつく路線の中でもっとも短いのがここ留萌本線。まあ、石狩沼田の向こうは廃線になってるからなんだけどね。
やっぱり果ての駅は行っておきたいし。
キハ54形に乗り込んでいくぜ留萌本線! なんて、気合を入れても日本一短い「本線」なんだっての。
まあ、石狩沼田駅のさびしいこと、さびしいこと……。鵡川と同じ感じ。でも、まだまだ明るい時間だったから、感じるさびしさは鵡川の何倍もあったかもね。
使われなくなってしまった向かい側のホームにはもう線路もなくて……そういうの見てたら泣けてくるよ……。
2023年の3月31日までは留萌まで鉄道が走っていたというのに。
石狩沼田発は1日6本だったかな? これからも粘り強く頑張ってほしいです。
折り返しで深川に戻る。途中の北秩父別駅の板張りのホームがとっても素敵でした。降りなかったけれどね。こういう駅を見ると北海道って感じがする。
深川からは特急「ライラック」で札幌まで。
札幌駅では昨日と同じお店でまたパフェを頂きました。マジで北海道はいろいろと美味しいよね……。
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長期旅行9日目にして、北海道フリーパス最終日(7日目)となりました。
地下鉄で朝イチの札幌駅へと突入して、予定では特急「ライラック」だったんだけれど、急な変更で特急「富良野ラベンダーエクスプレス」にしてしまった。
こんな急な変更でも問題ないのが北海道フリーパスの強みではある。
変更した理由は「充電」ですね。ラベンダーエクスプレスの1号車って電源があるので。
タブレットの充電は鉄旅の命なんです……。
ただ、富良野へ行く訳ではなくて、移動したのは札幌~岩見沢ですね。
岩見沢と言われたら分かるはず。だってまだ室蘭本線が完乗できてないから!
そう。今回の旅はあくまでも鉄旅なのです。JR北海道を制覇しにきたのですから。
これまでに千歳線(新千歳空港~南千歳~札幌)、札沼線、函館本線(札幌~旭川)、宗谷本線、石北本線、釧網本線、根室本線(花咲線、釧路~根室)、石勝線、千歳線(南千歳~苫小牧)、日高本線、室蘭本線(苫小牧~室蘭、東室蘭~長万部)、函館本線(長万部~倶知安~札幌、山線)、根室本線(滝川~富良野)、富良野線、留萌本線などを制覇してきました。
あとは室蘭本線(岩見沢~苫小牧)と、函館本線(長万部~函館、支線あり)なんです。
最後の戦いは五稜郭で! って言ってみたかったかも……。まあ五稜郭ではないよね、鉄旅だから。
岩見沢駅はなかなか立派な駅でした。地域交流施設としても利用されているみたいです。市長選の垂れ幕があったね。
さすがは空知地方の中心というべきかもしれません。
岩見沢発09:03の普通に乗って、苫小牧を目指します。なんと、2両編成でしたね。1両だろうと思っていたので驚きました。
特に問題なく進み、苫小牧で特急「北斗」に乗り換えます。でも、この「北斗」が少し遅れました。マズい。今日は勝負の日なのに……。
この「北斗」は大沼公園、新函館北斗を経由して函館へと入っていきます。
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さあ、最後の熱い戦いです。まずは函館駅で身軽になるために、コインロッカーへ大きな荷物を放り込みました。
そして、函館発14:21の普通に乗車です。
これは新函館北斗、鹿部経由の長万部行き……つまり砂原支線ですね。函館から長万部へ行くのにぐるっと回り道をするルートです。
函館本線には支線があるのです! こことの勝負が北海道フリパ最終日にやってきました!
森駅で降りて、砂原支線はクリアです。森駅……めちゃくちゃ海に近いのになぜ森なんだ……。
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森駅からは再び特急「北斗」に乗り込みます。この「北斗」も遅れが出ていました。時間との勝負だというのに、この遅れは辛いぜ……。
それでもなんとか函館まで戻って……ダッシュで移動してギリギリ間に合った!
函館発17:35の普通、長万部行きです。これは新函館北斗を経由せずに七飯から大沼へと直通している藤城支線を通るんです。
藤城支線は貨物がたくさん通るけれど、旅客列車はほとんど走らないんですよ。新函館北斗をスルーしちゃうんで。
新函館北斗行きに乗ったら、七飯駅から分岐して高架路線になってるのが見えます。それが藤城支線ですね。
それで藤城支線の方に乗ってみたら、新函館北斗や北海道新幹線の車両基地を見下ろす感じで面白い。いいね。実にいい。
そして、大沼駅に到着して、そこで降りました。
……これでJR北海道の全線を完乗したのです。
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私はやりました! 最後の戦いは大沼駅でした! 残念、五稜郭じゃなかった!
でも、私は試される北の大地に打ち克つことができたのです!
そして、函館行きの普通に乗って……次は東北の旅ですから、フェリー乗り場に行かなければならない。
おそらく、疲れ切っていたのでしょう。それに達成感で脳がバグっていたのかもしれません。
……あ、五稜郭で乗り換えたら、いさりび使ってフェリー乗り場に行けるやん。
そんなことを考えてしまったのです。なんと情けない……。
そして私は函館まで行かずに、五稜郭で降りた。降りてしまった。心が折れていたのかもしれない。
いさりび鉄道に乗り換えようとして、ずいぶんと身軽だということに気づきました。
……あぁ、大きい荷物、函館のコインロッカーの中やんか。
もうね、死んだと思いました。マジですごい顔してたんじゃないかと思います。ベンチのないホームの上にぺたりと座り込んでしまったくらいですよ……。
マジ大失敗。
いやあ……あのまま函館まで乗っていけば、時間にゆとりができて、塩ラーメンくらいは食べる時間もあっただろうに。
残念ながら夕食は函館駅のコンビニで買ったザンギおにぎりになりました。ちょっと残念。
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私はJR北海道を制覇したが、最後にやらかした。そんな北海道の旅でした! まる!
旅路の徒然 ~おい、相生。その程度で旅人を気取るたぁ、てめぇはまだまだ、蒼い!~ 相生蒼尉 @1411430
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