第30話 常識の違いに挫けない三人
そのまま巣を片付けるとオークの集落も探して行く。オークの集落となると規模が違うんだろうか?
「もっと奥なんじゃねえか?」
一向に見つからないので奥に進むことに、
「あったねぇ」
「デカくねえか?」
「さっきみたいに魔法はやめておこう」
「だな」
「んじゃいくか!」
オークの集落に入っていき、オークを薙ぎ倒していく。ようやく事態に気づき出てくるのはオークキング、普通のオークの二倍くらいのデカさだな。
「俺が行く!」
「ダイジロウ任せたぞ」
俺たちは周りのオークを片付ける。
「ブオォォォォ」
「オラ!よいしょ!」
無理やり肉を掴んで背負い投げをするダイジロウ。
「ブオッ」
寝技に持っていき首を絞めて落とすと首を斬り落とし、
「ようっしゃー!」
ダイジロウも化け物じみてきたな。
その他のオークも退治して周り、ある部屋で女が裸で犯されていたので助けるが、助けられなかった。すでに死んでいたのだ。
「うおえっ」
「はぁ、はぁ、ウプッ」
俺たちは戻してしまったが、エリーとサティは女を丁重に穴に埋めて燃やしていた。
こう言う世界なのは知っていたが、流石に慣れない。
オークの集落を回ると人骨がたくさん出てきて気が滅入る。
もっと早くに助けてあげられたらよかったのだが。
「これはしょうがないですよ」
「そうそう、オークは私達を食べ物としか思ってないもの」
「そうです。苗床になった女性は可哀想ですが、そう言うものですから」
エリー達はこう言う世界でいきてるんだもんな。
オークの死体をアイテムボックスに入れていき冒険者とわかるようなものなども集めて持って帰る。金貨や銀貨も山積みにされていたのでそれも入れておく。
帰る前に集落を壊し燃やしてから帰る。
俺やケンタ、ダイジロウはげっそりしているだろう。
人死は珍しくなかったがこんなに酷いことになっているのはさすがにくるものがあった。
車に乗り、アーリアの街に帰る。
ギルドに依頼達成の証明をし、冒険者証なども渡して報酬をもらうと、オークも買い取ってもらう。
オークも立派な人の食糧だからな。
久しぶりに日本に帰りたくなってみんなで帰る。やっぱり平和な日本と比べてしまうが、次の日にはあっちの世界に戻りたくなってしまう。
「ガチャターイム!」
「だな!」
「おう!」
ガチャマシーンを出してガチャを回す。
銅色二十二、銀色八、金色ニ、虹が一!
「たはー。やっちまったな!」
「こりゃ運が尽きたか?」
「こんなもんだろ?」
「パンがいっぱい!」
「あまり落ち込んでないですね」
「まあね」
ガチャだし、こんなもんだろ。
虹には久しぶりにアイテムボックスと書いてあった。
まぁゆっくり旅して行くか。
ガチャ車の旅ー男三人キャンピングカーで異世界へー あに @sanzo
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