第四話 休日のお出かけから帰宅

「ハンカチ持った、スマホ持った、よし! そっちは用意できたかね〜? そ? なら出発!」


//SE 玄関を開ける音

//SE 玄関の鍵を閉める音


「ロック完了! 右よーし、左よーし、洗濯物よーし! 本日の天気はどうだね? うん、ならよし! ふふふ、デート久しぶりで楽しみじゃったんよね♪ どこ行こうかねぇ」//嬉しそうにはにかむ感じで


「お好み食べるんもええし、買い物もしたいし、モール行くかねぇ? 宮島とかの観光地がええかねぇ?? んー? うちと一緒ならどこでも楽しいし飽きない、ってそんな褒めても何も出んよ?」//照れた感じで


「んじゃ今日は買い物するんにモール行こっか。ね、ここのとこおいしーもん食べ過ぎたし公共交通機関で行かん? 良いじゃろ? ね、お願い」//真剣にこう感じで


「わーい、やった♪ ここんとこ車での移動ばっかじゃったけん、電車乗りたかったんよね〜」


//SE とこたかと二人分の歩く靴音


「今日はさ、大きいモール行こーやぁ。うち家具も見たいんよ、ちょっとおしゃれなん。今置いとる背の低い飾り棚独身の頃ので古ぅなっちょるけん、背の高いタイプにしたいんよね〜」


「何か用事あったらうてね? あ、行きたいところがある? わかった、そこも行こうや♪」


//SE 駅の雑多な音

//SE 電車に乗ったのか音がガタンゴトンという電車の走る音になる


「……そういや、出会ったのこの電車じゃったね。今は車体の種類が変わっとるけど。懐かしいなぁ。ふふふ、あ、あそこ見て。可愛いねぇ、高校生カップルかな? うちらもあんな頃があったねぇ」


//SE 電車が駅に着いた音


「……っ! ちょっと待って」


//SE 駅構内のベンチに腰掛ける音


「ごめんごめん、張り切っておしゃれしたんじゃけど、新品の靴下ろしたら靴擦れしてしもうたみたい。え、ちょっと待ってろ? うん。わかった」


//SE 遠ざかる足音

//SE 近づいてくる足音


「あ。売店で絆創膏買ってきてくれたん? ありがと」//微笑む感じで


//SE ペタッと絆創膏を貼る音

//SE 靴を履いて試し歩きする音


「ん〜、うん。大分ええみたい。ありがとぉね」//照れ笑いみたいに


「あ。ねぇねぇ、あそこの高校生たちみたく、うちらも手ぇ繋がん? あ、照れた。良いじゃんか〜、えいっ!」//笑いながら


「めし取ったり! ふっふっふ、これでもう動けんぞぉ〜? って、恋人繋ぎに変えるとか、まんざらでもないんじゃろ? ふふふ。こっち見んくてもわかるしぃ〜? まぁ武士の情け、これ以上は言わんといてあげましょう。え? 靴向こうで買わんでええか? んー、買い周りの効率で言ったら買った方がええかねぇ……。ま、行って安くて良いのがあったら買うわ、てことで行こうや♪」


//SE モールに着いて人混みのガヤガヤとした音


「あ、あの服かわいい♪ あ! あれ見てあれ、こないだのキャラクター、グッズでとったんじゃねぇ。ちょっと見ていかん?」


//SE 少し早歩きの足音


「うわー、色々ある。キーホルダー、ぬいぐるみ。うーん、どうせなら使えるもんがええよねぇ」//ちょっと悩むような感じで


「お! こっちにお皿とカップがあった。ってうげ、高っか〜。まぁキャラクターの絵柄がこんだけ印刷されとったら、そうなるかぁ」


//SE お皿を置く音


「うん。満足した! 次行こ次」


//SE 二人で歩く足音


「お昼ご飯何にしよぉか? ん〜、ぁあ、ソースのええ匂いがするなぁ。え、お好み焼きが食べたい? ええん? この前もお好み焼きじゃったけど……うん、食べたくなった。ソースは三日食べても一週間飲んでも飽きんかもしれん。ふふふ、言い過ぎでなくて事実じゃし〜♪」//笑いながら


「じゃ、お好み焼き屋さんいこーや。確かこっちじゃったよね」


//SE お好み焼きが鉄板で焼かれるジュージューという音


「肉玉そばチーズトッピング1つと、肉玉そばネギネギスペシャル1つ!」


//SE 水を飲む音


「……っはー、生き返ったぁ〜」


「どした? ああ、足は大丈夫みたい。もー心配性なんじゃけん。けど、ありがと」//微笑みながら


//SE お好み焼きが個別鉄板で運ばれて机に置かれた音


「お♪ きたきた〜」//嬉しそうに


「では、いただきまーす♪」


//SE 一人用ヘラでお好み焼きを切り分ける音

//SE フーフーはふはふと息を吹きかけながら一口ほど口へとお好み焼きを運ぶ音


「……ん〜! おいしっ」//ニコニコ声で


「あ、うちのも食べる? はい、あーん。……おいし? 良かった。そっちもちょうだいや。あーん。……ん〜〜スペシャルは大葉と海老が入っとるんじゃね、海老、ぷっりぷり〜」


//SE もぐもぐする音


「ふぅ、ご馳走様でした!」


//SE 水をごくごく飲む音


「んじゃ、次行こうや〜」


//SE モール内を歩く音


「よし、家具屋さんはっけーん! 我々はこの魅力的な秘境へと足を踏み入れるのだった」


「え、なんでそんなこと言うんだって? だってさ、期待感は言葉にしたいと思わん? んで、そこにちょっと面白い感じを付け足したら、毎日がちょっと素敵になるんよね♪ ふふふ、これこそがうちが編み出ししライフハックよ!!」//ちょっとドヤった感じで


「あ、あの家具良さげじゃわ〜。え、メジャー? 必須じゃろ? うーん、ばっちり♪ ね、これ買っていい? わーい、やったっ。購入手続きしてくる! え、トイレ? ん、わかった。じゃあこのお店の入り口でね〜」


//SE ちょっとだけの間


「あ、戻ってきた! て、あれ?? 何か購入したん?」//不思議そうに


「ふーん、まぁいいや。そろそろ帰ろっか」


//SE ガタンゴトンと電車の音

//SE 段々近づく足音

//SE 玄関の鍵と戸を開ける音


「ぷはぁ〜! 無事帰還!! やっぱちょっと足疲れたわ〜。そいや、その荷物なんなん?」//廊下を歩いてダイニングテーブルの椅子に座りながら


「え、うちが開けてええん? んじゃ遠慮なくっ…………え、これ……?」//驚く声


「うっ、欲しがり目線気づいとったかぁ〜。ほんとに良かったん? ……ありがと、大事に二人で使おぉね。大好き」//ちゅっというリップ音


「っん、ぁ……っこれ以上は後で。ね?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

広島女子と食べる賑やかごはん 〜うちと一緒じゃと美味いじゃろ?〜 三屋城衣智子 @katsuji-ichiko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ