第29話 わが身を守るメイン防具「盾」の選び方! 形から機能、ちょっとした小技まで、便利に使え!(即席の休憩スペースで一休み)

はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。


剣や槍、斧といった武器の紹介動画を過去にお届けしてきた当チャンネルですが、最近になって、大事なものを紹介し忘れていたことに気づきました。

というわけで、今回は、身近な防具「盾」について、紹介していきたいと思います。

それでは、行ってみましょう。


早速、倉庫から在庫になっている盾をいくつか持ってきました。大きさも形状も千差万別、ビジュアル面でも目を引く、ある意味もっとも独自性が発揮しやすい装備なのが、「盾」です。


そもそも盾は、古代から使われている完全な防御用の装備です。兜や鎧は、帽子や服といった日常品の改良の延長にありますが、盾は初めから自身への危害を防ぐための道具として生まれた存在ですね。そういう意味で、純粋な防具と言えるかもしれません。


ちなみに、ダンジョンやす田のダンマスメンバーで、盾を使っているのは自分くらいです。理由はそれぞれあります。

槍使いランサー精霊使いシャーマンの垂飯降くんは、槍を使うのにも精霊を呼びだすのにも、両腕を大きく振る必要があり、盾を持つ余裕がありません。

斧を使うドワーフで鍛冶師スミスの梶くんも、現在は両腕で使うハルバードを装備しているので、盾は使えません。

錬金術師アルケミストの真理さんと司教ビショップの志布さんは、そもそも後衛職なので盾を持っていても利用する機会がほとんどなく、重荷になってしまうので、持ちません。

これらから逆算すると、盾を装備するのは、前衛職で、片手で使える武器を持っている者に限られることが分かります。


え? それじゃ使いどころがないんじゃないか? やす田はまた吹いているのか? ……と思いの方。ちょっとそれは早合点です。

防具としての盾の利点は、自分の体から離れたところで使える点です。例えば兜や鎧で、モンスターの攻撃を受けた際、それを防ぐことが出来ても、受けた個所の内側が衝撃を受けるため、ダメージが無くても、体勢が崩れたり、最悪、後からダメージが出てきて、戦えなくなることがあります。

盾で防ぐ際は、動く腕の延長で攻撃を受けるので、衝撃を逸らしたり、衝撃が体に伝わるまでに威力が散ったりするため、同じ威力でもより高い防御効果が期待できます。


また手で持っているので、盾そのものを一種の武器として使う戦技コンバットトリックもあります。シールドバッシュなんかは有名ですね。他にも盾の縁に刻みを入れたり、正面に棘をつけたりすることで、それらの戦技の効果を高めることができます。


盾の形状について、紹介しましょう。まずは、丸盾ラウンドシールドです。見ての通り、円形の盾で、もっとも標準的なものです。材質は様々ですが、基礎材に縁をつけたり、表面に革を張るなど、複合的な構造のものが多いです。もちろん中には、単一素材で出来たものもあり、強度は高いですが、重量がかさむ場合が多いです。

裏側もお見せします。盾の中心にベルトがあり、縁の方にもグリップがあります。これは真ん中を掴んで構える方法と、ベルトに腕を通してグリップを掴み、肩を使って構える方法の二つが出来る構造になっています。


次に凧状盾カイトシールドです。この形状は本来、乗り物の上に乗った状態で利用するために、丸盾の下を引き延ばしたものです。

そのため丸盾より防護できる範囲が広く、大きくなった割に重量の増加が少ないので、丸盾から持ち替える際も比較的楽ですね。

ただ、形状の都合で重心位置が高く、動き回る際は若干振り回されるような、取り回しの悪さを感じる場合があります。

これは盾だけに限らず、手持ち武器全般に言えることですが、重心位置が悪い場合は、使い心地に影響の出ない範囲で錘を加えると、多少の調整が出来ます。ただし、あまりやりすぎると重くなってしまうので、どうしても自分で調整できない場合は、鍛冶師に任せましょう。


最後に方形盾スクトゥムを紹介します。長方形の盾で、基本的には体の半分から七、八分くらい隠れるものを指します。正面に対して、装甲面が丸みを帯びており、体勢によっては全身を隠すことができ、非常に高い防御性能を持ちます。

また、方形盾の特性として、裏側に道具を仕込むことができる点があります。他の形状の盾でも多少は仕込めますが、方形盾の方が収容量が確保でき、使いやすいです。大抵の場合、投擲用の小型武器を備えておき、盾を構えて身を守りながら、相手に向かって投げ付け、相手がひるんだ隙に接近することができます。

さらに、裏面から足をつけることで、手で保持せずとも地面に設置できる、「置き盾」として使えるのも、特徴ですね。盾をその場に設置して、障害物として利用したり、相手の目を置き盾に引き付けてから、別所から近づいて隙を突く、といった、多様な利用方法ができます。

欠点は、何と言っても重たく、嵩張ることです。丸盾の2~3倍、原料と裏側への仕込みによっては4倍以上の重量になるので、かなりの体力が必要になります。また、大きくて嵩張るので、細い道などを通らなければならない時は邪魔になるかもしれません。場合によってはその場に置いていく決断が要ります。


それでは今回は盾を使った、便利な休息方法をご紹介します。使うのは方形盾、剣、ナイフ、ロープ、マントなどの布状装備やグッズです。

まず休憩場所を選びましょう。剣が刺さる地面があって、風よけをしやすい場所を選びます。

今回は、ダンジョンやす田低層の森林エリアと平原エリアの境目あたりを選びました。まずロープを剣の柄に結び、剣を地面に刺します。しっかり刺して抜けないようにしましょう。

そこからロープを伸ばして、自分の身長よりやや長めにとり、ナイフに結んで地面に刺します。

斜めにロープが張った状態になったら、マントを懸け、テント状のひさしを作ります。この時、ちょっとだけ片側にマントを寄せておき、隙間のある側へ盾を横置きに設置します。

これで簡易的な休憩スペースの完成です。この中に寝袋ベッドロールを敷き、休むことができます。

本格的な休憩スペースを確保するグッズが調達できないなど、緊急回避的な事態では、このような形で休息する場所を確保できるので、試してみてください。



はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。

盾の分類と紹介、いかがでしたか。盾を上手く使うと格段に安全に冒険が続けられるので、ぜひ挑戦してみてください。



自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。


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ダンジョンやす田 ~田舎のダンジョンマスターが配信はじめました。初心者からマニアまで使えるダンジョン知識を披露したらじわじわと評価されていって経営が捗る きばとり 紅 @kibatori

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