「愛している」と書いてなくてもきちんと少女への愛が伝わってくる、愛のお話です。一度読んでみてください。タイトルに偽りなしです。
お父さんを失ってしまった少女。少女に纏わりついて「も。」としか喋れない私。 夜中の散歩で目に入る、お伽噺のような光景。しかしそこに忍び寄ってくる闇。これが怖いです。オノマトペが全開です。 そして最後に分かる「も。」の正体と心温まるメッセージには、きっと誰もが心打たれるでしょう。 4000文字弱のハートフル短編。ぜひ、ご一読下さい。
おとぎ話のような鮮やかでわくわくするような情景から一転、スクロールする指が止まらなくなりました。〖も〗が、とてもいい味をだしています。「も」の言葉しか話せないのに、焦りや愛情を感じ取ることができます。ラストはネタバレになるので避けますが、涙なしには読めない感動作です。
少女は歩く。不思議な世界を。それは成長の物語。そして愛情の物語。きっと見守ってくれているあの人に思いを馳せて。
心に残る余韻がいいです。何度も読み返して……もう一度読みたくなるお話です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(332文字)