この歌が、一生他人事だったらどんなによいか。

 一首一首が、己の特権性を鋭く問い、人とのつながりや情、とやらの泡沫ぶりをぐいぐいと突き付けてくる。
 一生に一度は、平気な顔して言える立場になってみたい。友情は宝物、恋愛は人生そのもの、人と人との絆は何物にも替えられない、って。

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