概要
帝国の末裔、藤ノ宮のサターシャ皇女は運命に抗いもがきつづける
大陸の東に位置し、皇族が国を治めていた御真那帝国。
美しい緑が芽吹くころ、国は災難に見舞われた。
隣国の軍事国家西イスカ大公国に攻め入られ軍事に乏しい帝国は、次々と砦が落とされ、あっという間に皇都まで占領下に置かれてしまい、皇族の菊の宮、菫ノ宮、蓮ノ宮、藤ノ宮は滅び、帝国は消滅する。
しかし、その時の帝の妃、藤ノ妃はまだ幼い皇女を連れ、盟を結んでいたカグリヤ山脈に部族ごとに暮らすユタの民のもとへと逃げ出していた。
時がたち、約十年。
藤の妃は没し、皇女は御真那帝国の皇族の末裔最後の一人となっていた。やがて大公国は、北の王国、タザール王国への侵攻の足掛けとしてカグリヤ山脈も手に入れようと、ユタの民のふもと近くに住む部族へ度々攻撃を仕掛けていた。捕虜として、捕らえられかけた皇女はタザール王国
美しい緑が芽吹くころ、国は災難に見舞われた。
隣国の軍事国家西イスカ大公国に攻め入られ軍事に乏しい帝国は、次々と砦が落とされ、あっという間に皇都まで占領下に置かれてしまい、皇族の菊の宮、菫ノ宮、蓮ノ宮、藤ノ宮は滅び、帝国は消滅する。
しかし、その時の帝の妃、藤ノ妃はまだ幼い皇女を連れ、盟を結んでいたカグリヤ山脈に部族ごとに暮らすユタの民のもとへと逃げ出していた。
時がたち、約十年。
藤の妃は没し、皇女は御真那帝国の皇族の末裔最後の一人となっていた。やがて大公国は、北の王国、タザール王国への侵攻の足掛けとしてカグリヤ山脈も手に入れようと、ユタの民のふもと近くに住む部族へ度々攻撃を仕掛けていた。捕虜として、捕らえられかけた皇女はタザール王国
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