第10話 〜最終決戦……兄貴VSルイーネ。〜

 そして、キメラVS俺の戦いの火蓋が今、、幕を開ける。

 キメラが俺に向けて攻撃して来ようとした所を十三の獄の熾天使により、負の感情から出来た魂を浄化し……昇天させた。


 すると……兄貴からの拍手が来た。


「いやぁ〜。

ちゃんと、使いこなしてて良かったよ。

だがなぁ……」


 ……世界の時を開始した。


「なぁ!? いつの間に!?」


 フィル達が動く……。あいつ、それが狙いだったか。


「なぁ? そこに居る女ども……

こいつの醜い姿を見て、絶句していたのだろ?

ならば……。俺の所に来い。

楽になるぞ?」


 ━━━そうだ……人は、この姿を見ると

兄貴や親の元に行く……。そんな事はないと……

フィル達は行かないと……信じたい。


だけど、今までそうやって裏切られた事を俺は何度も見た。


 また、裏切られるのかな…。


そんな事を考えていた矢先……。

フィルが兄貴のところに行った。

 その瞬間……終わったと思っていた……

だが……。


「ふん!!」

「グハァァ!!」


 顔面グーパンチをお見舞していた。


「お前の所に来いだって?

ふざけるのもいい加減にして。

魔王の呪いと言われても現時点で暴れたりしてないでしょ? アリスはアリスよ。いくら、格好が悪かったって性格が変わってなければ私は愛せるわ。形よりも愛の方が大きいもの…。それに、どれだけ私や私のグループの子達の癖がおかしくても笑ってくれるルイーネが好き。なら、私たちも……どんな形であろうとも……アリスが好きよ?」


「みんな……ありがとう……。」


 ━━━俺は、ようやく……本当の意味で強さの覚醒ができる。俺は仲間たちの……信頼を勝ち取れたのだ……。


「おい、クソ兄貴……。

ここからは容赦はしないぞ?」


「フッ…!!

信頼を勝ち誇っただけのお前に何がで……」


「ふん!!」

「グハァァァア!?」


 ……まずは、顔面に1発。


「ふんふん!!」

「ぐぶぅ…!!」


 次に、腹に2発……。


「ふん!!」

「グバァァァ!?」


 弱った所を顔面に向けて、回し蹴りを炸裂させる。


「ぁぁぁぁぁああぁあ!!

怒ったぞ……!!

美しい顔面とボディをよく

傷つけたなぁァァー!?」


「意地を張るのはもう辞めようぜ……

兄貴よ……。」


 俺は……兄貴の方向に近づいた……。

近づいた理由……?? それはとある能力を発動させたから……。


「やめろ……やめてくれ……

ぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁあ!!」


 そう……零無限の無限を起動させ……近づいた。

人の脳は……思考、情報、行動の3つのパターンがある。


 それを無限を使う事によって

行動以外の思考と情報の2つが永遠にループされ……動けなくなり……もがき苦しむことになる。


 俺はこの打開策は知っていた。

……なんせ、俺が倒した魔王の能力だから。


「あああああああああああああ」


 ……クソ兄貴の頭を掴む。


「やめろ。やめてくれ!!

あぁぁぁぁぁぁぁあ!!」


「さらばだ。

兄さん……地獄で反省をしてろ!!」


 そして、掴んだと同時に頭を捥いで殺した。

俺は、初めて……ヘルフリート家に勝ったんだ。


「アリス!!」


 みんなが……急いで駆け寄ってくる……。

そして、みんなが……俺を……抱きしめてくれた。


 そうか……これが愛情なのか……。

初めての感覚だった……。そして、暖かった……。


「おめでとう……。アリスさん……。

これで、僕も正式に入れるよ……。」


「ありがとな。レミーティア……。

これで、心置きなく……お前を誘えるよ。」


 すると……「まだ隠してることがあるんだ」と

言って、レミーティアは服を脱ぎ始めた。


 そこには、サラシが着いていた……

待てよ? この先の事が分かった気がした。

それは……。


「僕……女の子なんだよね。」


「ええええええええええええー!?」


 そう俺とフィル達は言うのだった……。


こうして、無事に第1章のラスボスを倒せたのはいいのだが……


「あらら……倒されてしまいましたわね?」


「でも、あいつは四天王で最弱だから仕方ない。」


「ならば、次はぼっくが行くよ〜🎶

邪魔しないでねー🎶」


 そう言って出て言ったのを背に私は言う。


「ふふふ……ヘルフリート・アイリス……。

お前は、私の物となるのだ……。

フフ……フハハハ……フハハハハハハハハハハ!!」


 次へ次へと……新たな敵が現れることを……

まだ、知らないアリスたちであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『元Sランクの勇者』だった俺は、仲間に裏切られた。だが、すぐにZランク達に勧誘された俺の正体は、隻腕・隻眼・隻足の最強でチートな奴だった件。 白咲焰夜 @sirosakienya_124

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ