優秀なバディ物語り

本作はルイスとティトの猫獣人兄弟が快刀乱麻の活躍をみせる王道の怪盗アクションです。
怪盗アクションってなんだ?と思われるでしょうが、ルイスの双剣による見事な殺陣とティトの魔道具を使った巧みな技で散りばめられたアクションシーンが本作の見どころであると思うので勝手に名付けました。

そして一番はルイスとティトの兄弟のキャラ付けのうまさです。
猫獣人の特徴を生かした猫耳と尻尾で表す感情表現はもとより、過去にあった出来事で貴族が嫌いになり二人だけで生きてきたバックボーンが現在の二人の絆にいかに影響を及ぼしているか、確かな裏付けの元に性格と立ち位置があり納得のもと感情移入ができます。

また、どちらか一方に依存しているわけでもなく兄に対しての尊敬や憧れはあってもお互いにカバーし合いながらどちらかが欠けても成功しない問題に立ち向かいます。

兄弟といっても仕事に関しては対等なとても良くできたバディもので万人が楽しめる作品だと思います。  

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