あとがき

 どうも 夢神むじん 蒼茫そうぼうです。


 ちょっと周囲に“死”についての語りがあったんで、自分の死生観や哲学を交えつつ、若干のコミカルさも加えながら一作書いてみました。


“死”は誰しもが逃れられぬ帰着点であり、その先は誰も知りません。


 しかし、人類はその見えない“何か”について、長く議論をかわし、信仰、哲学の領域にまで昇華させてきた歴史があります。


 誰も逃れられず、しかも未だに正体不明。“死”は恐怖の題材であり、好奇心の源にもなり得ます。


 “死”についての哲学、思想は、それこそ人の数だけ存在すると自分は考えていますし、皆さんにもそれぞれの考えがある事でしょう。


 一度、自分の死生観、敢えて晒してみませんか?


 あるいは新たなる着想の発起点になるかもしれません。


 ああ、ちなみに作中で出てきた『サキャパ』と『パスパ』はチベット系の言語ですね。だいたいモンゴル帝国が勃興していた頃の。


 サキャ=パンディタ=クンガ=ギェルツェン=ペルザンポっていうチベットの高僧が侵入してきたモンゴル軍を説き伏せ、チベットの地をモンゴルの戦火から守り、さらに新しい文字を創作しました。


 が、これは未完の文字であり、それを再編し、更に昇華させたのが、甥のパスパです。


 パスパは皇帝フビライ=ハーンにめちゃくちゃ気に入られ、公的には主従ではありますが、私的な場では師弟という逆転の立場になるまでになりました。


 その過程で『パスパ文字』を完成させ、元王朝では公用語にもなっています。


 この辺りは、世界史の教科書にも載っているかな?


 以上、歴史雑学でした。





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 ではでは、長々と作品を読んでいただいてありがとうございました!

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俺は死神を説得して死の運命から逃れてやる! 夢神 蒼茫 @neginegigunsou

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