第7話 親友からの反撃
俺は、またもや、ヴィシュヌ様に呼ばれるのだ。
ヴィシュヌ「チコが待っている。調理場に行ってほしい。」
調理場に行けば、レオンお手製のお茶とお茶菓子を摘んでいるチコちゃんだった。
チコ「あ、きたきた!こっちに座ってね。
お姉様からの求婚があったでしょ。ひおりちゃんはどうするの?」
俺「お断りしたんだよ。」
チコ「そっかぁ。。私もいろいろと考えたの。お姉様の幸せもだけど、、ひおりちゃんが幸せにならなくちゃ!
だから、片思いから脱出しなきゃだめだよ!!
りおちゃんだっけ?、、告白しなよ。。でなければ、いつまでも、気付いてもらえないよ。。」
リオンちゃんは伏せられている為、りおちゃんなわけだな。。
俺は素直に返事をした。。
チコちゃんは、かなり応援モードだ。。
あぁ。。気が滅入る・・・
片思いがよかったなぁ。。。
なんで、良かったのかな?
楽だし。。自分が想ってるだけ・・
あれ?、、、楽だし?
俺はある事に気がつく。
自分が楽だから、片思いがいい。
なんて、独りよがりなんだろうな。。
これって・・・
すると、どこからともなく煙が、、、
チコちゃんは、びっくりだ!!
「ババババーン!!
セト神参上!!」
チコ「キャーっ!!、、、びっくり、、させないでよ!!もう!」
セト神「やっとわかったかのう。。」
チコ「なにが?」
セト神「『愛を学べ』であるんじゃよ。。」
チコ「愛を学べ?、、」
セト神様は、ニコニコしながら、
「サンディ姫は、ひおりに愛を教えたいのかもしれぬの。。やれやれ、彼女の方が先生じゃわい。。」
俺「セト神様・・・俺。。」
チコ「ん?、、なに?」
セト神様はチコちゃんの頭を撫でながら
「そなたにも、そのうちにわかるでの。。」
そう言った。。。
あれからどれくらいの永き時間が流れただろう。。
俺は相変わらず、片思い中だ。。
ただ、きちんと想いは伝えた。。
ジャンは、俺に微笑み、彼女に寄り添っている。
彼女は俺の想いを半信半疑ながらも、ジャンと共に受け入れてくれてはいる。。
俺も、神の端くれだが、神の愛はなんと大きい事かと思わずにはいられなかった。。。
いつか、俺もジャンのようになれたら・・・
ジャン「いや、俺になる必要はないだろう。ひおりはひおりだ。。」
こうしていつもの一日が始まる・・・
親友と仲間との遠い思い出 中筒ユリナ @ariosu-siva
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