第6話 サンディ姫様の覚悟

俺達が帰った後、サンディ姫様は、チコちゃんと一緒にいた。


チコ「サンディ姉様。。。」


サンディ「ねぇ、チコ。ひおり様は幸せになれると思う?」


チコ「え?」


サンディ「相思相愛になれたらいいけど。。聞いたことがあるのよ。


ジャン様のお相手は、使命により一夫多妻の真逆になると。」


チコ「?どういうこと?

一夫多妻制は、わかるよ。ゼウス様みたいな感じなんでしょ。」


サンディ「そうよ。その真逆な使命なのよ。。宿命とも言うわ。


ねぇ、私達は愛を司る女神よね!」


チコ「そうだけど。。え?、、一夫多妻制をサンディ姉様がするの?」


サンディ姫様は、キラキラさせながら、そのままヴィシュヌ様の元へ。


ヴィシュヌ「ならぬ!!(中筒様じゃないけど、、、)

駄目だよ!!、、サンディ、わかっているのかい?!、、相手が悪すぎるよ!!、、りおちゃんだよ!!、、いや、、誰だっけ?、、


とにかく、お前が幸せにならなければ!!」


チコちゃんは、ハラハラしながらきいている。


そこへ、ゼウス様が入ってこられた。


ゼウス「話しはきいた。

一夫多妻をサンディが希望しているとか。」


ヴィシュヌ「希望なんかしてるわけないよ!!」


サンディはリンとした態度だ。


ゼウス「サンディ。私は反対はしないが、覚悟はあるのだろうな。


永遠に男からの心は得られないかもしれぬ。


それでも、男を己が愛しぬくならば。 覚悟あるならば、好きにすれば良い。」


ヴィシュヌ「ゼウス・・・君は。。」


ゼウス「生半可な気持ちならばやめておけ。 ある意味、無償の愛が必要だろう。 見返りを求めず、相手の為に自分が何ができるのか。

ただ、それだけだ。。」


ヴィシュヌ「・・・」


サンディ「ありがとうございます。

ゼウス様。。」


こうして、やって来た逆求婚な話がである。。


俺「え〜っ!!、、サンディ姫様が求婚〜、、、?!、、冗談は、、やめてくださいよ!!」


セト神「彼女たっての希望だそうじゃ。。。なんとものう。。

結ぶかのう。」


俺「ふ、、ふざけないで下さい!!

絶対にお断りです!!


俺の気持ちは一つだけなんですから!!、、、」


あぁ〜、、なんて事だ、、

世も末だぁ、、、俺は片思いで十分だったのに、、、なんでこんな事に・・・


ジャン「いい加減、諦めろ。

リオンの心を掴め!、、いいな。」


俺「お前が全く理解できない!!」


ジャン「頂いた指輪は?なんでしないんだ?」


俺「指輪だとぉ〜、、政略結婚なんだぞ!!、、リオンちゃんの気持ちも考えろ!!」


ジャン「俺も彼女もお前を受け入れている。。 ただ、リオンの記憶には俺は居ない状態だ。想いも消されている。 そして、婚姻をお前と結んだ事すらも知らない。今はな。。


リオンは、隠されている状態だ。」


俺「ジャン・・・お前は平気なのか?相思相愛になっても、記憶も想いすらも消されて、、繰り返しばかりで。。」


ジャン「つらいさ。勿論。

だが、それがより絆を強くする。

そして、真ならば、何度でも愛し合う。

俺は自分の想いを貫くだけだ。


あ、リオンの名は隠しておけよ。」


そう言うと立ち去った。。。




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