カタルシスは突然やってくる。突発的に発生する大規模戦闘レイドのように

タイトルからも想像できるとおり、ゆる~いダンジョン配信物。
しかしその設定は重くダーク。
読者が文体や進行のゆるさに慣れたころ、不意を衝くようにカタルシスが訪れる。
それはまるで突発的に発生する、MMORPGの大規模戦闘(レイド)のようだ。

そしてタイトルにもなっている『オカン』。
『オカン』はすべてを解決する。
だが『オカン』がすべてを解決するのは、よくないこと。
解決するのはあくまで息子である主人公でなければならない。
その線引きがきちんと成されているので、良識的で読みやすい物語となっている。
親というのは木にうえに立って見まもるものなのだ。

もっとも、実際に木のうえにいたのはバーサーカーな全裸お姉さんなのだが(爆
(詳しくは本編を読んで見てください!)

その他のおすすめレビュー

井上啓二さんの他のおすすめレビュー63