絶望、純粋な願い、新世界は創造できるのか。

　数奇な運命のもとに生まれ、多くのものを失った主人公は新境地にて新たな人生を歩もうとしました。

　少女と出逢った彼は【Re:the-end game】という名の滅んだ未来の世界を舞台に繰り広げる『プレイヤー』達との戦いに巻き込まれることとなります。それは純粋な願いを賭けた命懸けの戦いでした。

　異世界で闘う彼らはやがて真実と対峙します。この世界と敵の正体、そしてゲームが作られた本当の理由は何なのか……。

　――迫力あるプレイヤーバトル、イベント戦、マリスとの闘い。そして運営との衝突。

　ステータス等、能力系バトルは描写もリアルで丁寧に描かれていて、息をのむほど凄まじい。

　主人公の地下研究所での辛く苦しい戦いの記憶。

　絶望……そして純粋な願い。
　主人公は新世界を創造できるのか。

　作者様の世界観と筆力に圧倒されながらも、すべてをゼロにした主人公が、新たな人生を掴むまでのダークファンタジーです。


（第66話　欠けていく心　拝読後のレビュー）