・クライの「望んだ事」は真逆の結果になる
・クライの「言った事」は現実になる
・クライは幼なじみ達の事を絶対に見捨てない
・幼なじみ達はクライの事を信頼している
・幼なじみ達は狂っていない、合理的な選択を取っているだけ
・マナマテリアルは人の強い意志に作用する。
・やる気0だとマナマテリアルは素通りする。
・やる気0をカッコよく言い換えると「無の境地」である
・クライと付き合いが長い人ほどクライの事を正しく理解している
・神レベルの力がある存在は世界の理を騙す力がある
・この世の脅威。厄災「生きるだけで不幸をまき散らす男」は「迷い宿」と並ぶ神レベルの脅威であり人の手には負えない
・不幸とは人の意志によって結果が替わる。最凶最悪の不幸な運命とは望んだ全てが真逆の結果をもたらす事である
・クライはハンターになり、才能に目覚め、一晩だけ泣き、何かを決意して、今のクライになった。本当の彼は何者だろうか?
・書籍版は伏線も多い上に面白い追加エピソードとSSも載っていてお買い得です!
WEB版で気に入ったら買おう!絶対に損しないよ!
他愛もない思いつきとみみっちい見栄と無茶ぶりの数々が、勘違いに勘違いを重ねた結果もう二度と後戻り出来ない所までいってしまった哀れな男の物語。
……しかし、それらが勘違いなどではなく、全て必然だったとしたら――?
勘違いモノ、と一言で言うのは簡単だが、この作品のそれは単なる勘違いを超越した【勘違い】を巻き起こす。勘違いの究極のような作品。
無能主人公クライの「なんもしてないのに壊れた」感と、それに巻き込まれる周囲の七転八倒と悲喜交々がどうしようもなく面白く、心情的には同情しかないのに、読んでる途中は「始まったな……」とワイングラスをかたむけつつほくそ笑む(実際は爆笑してることも多い)感覚に襲われる。大事件の目撃者としてナマの愉悦を感じられる不思議な案配の構成、ちょっと言葉では言い表せない次元の違うすれ違いの妙を是非一読して体感してほしい。
いやもうほんとね、おまえいい加減にしろよクライ!w
(なお彼の本心は見て見ない振りをするものとする)