「それじゃ転生だろうが」

異世界転移に固執するオカルト研究部部長(ボクっ娘)と彼女に振り回される主人公の受難(?)の日々を描いた物語とは呼べない何か。
異世界転移に至るために諸々の儀式に血道をあげた挙句、最終手段とばかりに貨物トラックに飛び込もうとした部長に主人公の放った一言が「それじゃ転生だろうが」。けだし名言である。
そして7巻以上刊行されているらしい作中作「ハゲ治療は異世界で」(略称イセハゲ)が気になるのは私だけではないはず。本作が売れた暁には是非ともスピンオフとして作品化していただきたいところ。
と細かいところが刺さる作品ではあるが、基本、異世界転移以外に興味のない部長(ボケ担当)と主人公(ツッコミ担当)の青春を描いた楽しい作品(のはず)なので、カクヨム読者諸兄にもご一読をお勧めしたい。
ちなみに主人公のあだ名「ライト」は「いつもライトノベルを読んでいるから」という理由で付けられたらしいのだが、それじゃカクヨム読者のあだ名は全員「ライト」だよ!と突っ込みたいのはあくまで個人的な感想。