これは良い異世界転生

同じ動作を繰り返す事でスキルが生える世界。
このルールに気づいた主人公クラウスは快適な生活のため順調にスキルを伸ばして行くのですが…

前作の「ループモブ」では、どう頑張ってもループが終わらない状況下で主人公が試行錯誤する、という展開でしたが、今回の「スキル生え」では自重しないうっかり主人公+頼りになる(?)後ろ盾という絶妙な組み合わせで「ガンガンいこうぜ」(ただし、主人公のみ)進行しますので、他の方のレビューにもあるようにストレスフリーな展開になります。
あれ?これは雲行きが怪しいかな?と思っても、まぁ大体どうにかなって大丈夫ですので、安心して読めると思います。
なお、本作の第37話までは別サイトで掲載済みのため、実際の執筆順としては本作1~37話→「ループモブ」→本作38話以降という順になるのですが、本作での「スキル名が英語(もしくは日本語)なのにキャラ名がドイツっぽい」という作者のミス(?)が後に「ループモブ」でとあるギミックとして活かされたのは流石ではないかと。(未読の方は「ループモブ」もぜひ)
ちなみに、全ての作品に共通するわけではないのですが、明和里苳作品に登場する(カタカナ)キャラは登場順にアルファベット順で名前(姓名・一族名)が付けられるという命名規則があります。このため主人公の名前はア(A)から始まる名前になることが多いのですが(「AGI極」では、アリス・アクロイド、「ループモブ」ではアレクシ・アペール)、本作では主人公の名前が出てくるのが第7話と遅めのため、アレクシス・アルブレヒト、ベルント・バッファシュタインに続き、Cで始まる「クラウス」となっているのも珍しいところです(というか、主人公の名前がなかなか決まらなかった模様)。個人的には、次のキャラ名はどんな名前になるのか、どこまでキャラ名が伸びるのか、を楽しみに読んでいる面もありますので、そういった点も注目して読んでいただければと思います。(主人公引きこもり気味なため、「ループモブ」に比べてゆっくり伸長中)

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