第3話
「カズマ、次の対戦相手が決まった」
影がリストを和馬にさしだした。
「光速の二十五万倍のパンチスピードを
誇るチャレンジャーだ。手強いぞ」
ここでは毎日、拳闘大会が開かれていて
勝った者には刑期の軽減が約束
されていた。
とはいえ、相手は途轍もなく強い
相手ばかりで、軽減されるものは
殆どいなかった。
「オマエは今、56戦全敗だ。このままでは
死刑しかなくなるぞ」
「チャンスをくれ」
カズマが必死に影に縋りついた。
「今度は勝って見せる」
「オマエの特訓相手だ」
影がまたリストを差し出した。
「高倉凛子。オマエの恋人だ」
影がまたにやりと笑った。
「宋海流師範代の腕前だ。不服はあるまい」
影がそう付け加えた。
不沈監獄絶望島 @k0905f0905
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。不沈監獄絶望島の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます