君の読むスイミー
micco
君の読むスイミー
君の読むスイミーが好き 春雨に打湿る居間 海のごとくに
虹さがし南へ北へ水くぐる君と向日葵の葉はびしょ濡れ
翳す目から誠実の
夏風よ柔らかな背を強く押せ ごめんがまっすぐ届くように
戸惑いもかなしみも苦も喜びも輝きにできる真っ新な君へ
小さき手石鹸あぶく立たなくて 両手重ねつ我が子いとおし
五色の
はみ出して積まれた
ママお水。ママは水じゃぁありません。おねがいします。どうぞ。ありがと。
もうやだと逃げる後ろ髪の個性――唸るバリカン母も追う……!
いやだするしない行かないここにいない 狂乱纏う
残業後迎え夕飯洗い物お風呂歯磨き 我は母也
洗濯物の蟻塚のごと歪な
ふと見れば寝癖頭が肩に届く 何センチまで抱きしめていい?
掌の温度つなげる駐車場 もう君は走ったりしないけれど
薄闇に光るほっぺのまろみ、さらり。朝が来たと撫でる只、ただ。
君の読むスイミー micco @micco-s
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