忘れられた初恋は偽りの婚約の上に咲く

大正時代、14歳の女学生に10歳の婚約者ができる話。





※ネタバレ注意

キャラクター設定

・雨宮安奈
14歳。
江戸川女学校に通っている。
国語以外の教科は苦手で、裁縫も運動も苦手。
少女小説が好きで、自分では色々と知っているつもりだが桜真には翻弄されてしまう。
自分では自覚はないが、お人好しで流されやすいところがある。
家は小さいながらも貿易商を営んでおり、女中が一人いるなど、裕福な方である。
顔も思い出せないが、「黒髪に赤い目の男の人」が初恋で、今でもその人が好き。
そのため、親が決めてきた結婚は絶対に拒否するつもりでいる。
実は桜真とは昔会っているらしいのだが、そのことについて全く思い出せない。
ある事情により身体に問題を抱えている桜真とは「相性」が良く、問題を「補える」存…続きを読む