紡ぐ話《わ》も紡がれぬ話《わ》もここにある

UD

紡ぐ話《わ》も紡がれぬ話《わ》もここにある


どうしてか あなたが好きだと言ったんだ 言葉にしてはいけないのにね 


夜を過ごす君の寝顔に触れてみる 泣いていたのと言えないけれど


ゆっくりすればいいと言う君の言葉 甘えてしまう心の弱さ


いつの日も玄関まで見送る日々 終わって虚しさと愛おしさ


ゆく道の同じ眺めに笑う君 でもこの先は分かれているんだ


泣いている君に笑いかけると なんで笑うのかと睨まれた


大切な話があると言われた あの時 僕が先に話せば


どうして僕じゃなかったんだろう 足りないからか 何がたりない


雨露にこれで終わりと決めた君 最後の涙見せぬまま征く




紡ぐも紡がれぬもここにある あなたとわたし それぞれの道




疲れたと気にしてほしいだけなのに なんで自分事にして話す


失くしてしまったの 共感とねぎらいの心を持っいてたはずなのに


君じゃないんだって言葉を受け止めきれず泣いているだけだと?


だめだどうしても離れられないの 許せないと思っているのに


雨の降る灰色の世界はやさしい なくなってほしいなにもかもすべて


穴があく心にぽっかりと虚無感 あなたのない日々私でなくなる


それでもあなたを想うを知ってほしい 私は私 あなたはあなた



なぜこの町に来てしまったのだろうと思っていたのにお弁当うまい


新しい空 慣れてみると悪くない 空いた穴は埋まっていくのかな



思い出すとちくっと痛い傷あとは 新たな世界を運ぶ傷か

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