変化

@kaluako

03

「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である」ーショーペンハウアー


生きることにあまり執着のない人生だった。

楽しいことはいつしか終わってしまうし、きっとこれから苦しいことも待ち構えている。

なぜそんな中で皆は生きているのかわからなかった。


私が弱いのか。世界が違うのか。


生きる理由を挙げよと言われたら、生きたくない理由の方がたくさん挙げられた。

苦しい経験をしたから、世の中のことを知った気になっていた。

自分の経験を過信していた。


 実際は知らないことばかりだった。

苦しみから光を見出す方法、苦しい時、他の道を選んでいいこと。


そして、自分を守る方法。


たくさんのことを教えてもらった。

自分のことを大切に思ってくれる人がいることすら気づいていなかった。

見ないようにしていたのかもしれない。


それに気がついた時、確実に世界は変わった。


 今でも私には生きたくない理由がいくつもある。

どう足掻こうと世界は日々変化していく。

そう簡単には不安も拭えない。

けれど、それに勝るほどの生きる理由がある。


もっとたくさんのことを知りたい。


その知識が自分や大切な人を守る盾となるように。

あなたの光となるように。


「闇で闇を追い払うことはできない。

光のみがそれを成しうる。

憎しみで憎しみを追い払うことはできない。

ただ愛のみがそれを成しうるのだ。」

-マーティン・ルーサー・キング・ジュニア

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

変化 @kaluako

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る