作者さんは、闇の中にずっといたのでしょう。その経過で、細い光、いや光に見えて光でないものに手を伸ばしてきたこともあったのでしょう。今見えているのは、光かもしれない、光であってほしい、でも光でなかったら?、そんな希望と戸惑いの声が聞こえてきそうです。これから、少しずつ確かめていくことでしょう。でも、本当に少しずつで良いのだと思います。見えている光も、ゆっくりで良いよと言ってくれている、そう感じました。
生きるということを自分とはかけ離れた視点で或いはまるで自分のことのように感じながら読み手に考えさせたり理解者がいることや同じような境遇の人がいることを知らせるような読む人や時によって刺さりかたが違うのだと思います。闇を描く際、心情を描写するようにもっと回りくどく、支離滅裂なようで理路整然であったりな言葉選びしたら更に面白いのかなーと感じた作品でした。