1
俺は、ソラを見上げていた。いつか、アイアスのパイロットとして、俺の兄貴の行った宇宙にいつかは絶対に行くという夢がある。
「シバルバー!!!!!何時まで起きてるの!!!!明日から訓練校なんだから早く寝なさい!!!」
「げっ姉ちゃん!!!!!!」
「なによげっ!って!!!」
「わかったから静かにしてくれ!!!」
姉ちゃん…夜なのに近所迷惑だよ…。はぁ、もっと宇宙を見たかったのにまたうるさいこと言われる前に部屋に戻ろう。
……その時、突如宇宙から、箱のようなものが突如飛来した。…箱が着陸する時に…姉ちゃんが…巻き添えになって…下半身が下敷きになってしまった…
「姉ちゃん!!!!!!!!!!!!!!!」
返事はない。周囲には人の血の蒸発する匂い。肉の焼ける匂い。
「っ!!!!!!!!!!!!!」
俺は吐き気を堪え姉ちゃんに近づく。
「ね、姉ちゃん!!!!!!!!ねぇ!!!!!!!!!!起きてよ!!!!!!!!!」
姉ちゃんを、助け出そうと、上半身を引っ張る。軽く、簡単に、引きずり出せてしまった。
「ぉぇ…っ!」
耐えきれず吐瀉物を口から噴出する。吐きながらも、姉の、下半身を見る。だが、そこには、先程まであった姉の、脚がなかった。それを見て、また、込み上げてくる。
「姉ぢゃん…!」
落ちてきた箱の音のせいで、周りの家の人が出てきた。
「だずげで!!!!!!!!!!ねぇぢゃんがぁ!!!!!!!!!!!」
響く声。すぐ、近所のおじさんが来てくれた。
「シバルバーくん!!!!!大丈夫かね!!!!!?」
「姉ちゃんが!!!!!!姉ちゃんがぁあぁぁあぁぁ!!!!!!」
おじさんが、姉ちゃんの、脈を見る。
「…!!まだ生きてる!!!!おい!!!!!!早く、回復アンプルを!!!!!!」
おばさんが回復アンプルを姉ちゃんに投与する。
「脚はなくなってしまったが…命はある。」
「姉ちゃああああああああん!!!!!!」
俺は、泣きじゃくるしかできなかった。
姉ちゃんが家に運ばれ、俺も家に入ろうとするその時だった。その箱が開いたのは。中には、人型の、人ではない、しっぽのような針を持つなにかだった。そう、観てしまったのだ。
咄嗟に俺はその存在へと殴りかかってしまった。
「よくも姉ちゃんをおおおおおおおお!!!!!!!!!」
俺の拳は、その、人では無い何かの目のような、口のようなものに直撃してしまった。
「jpdgwdjぎやたさkgm@dgwt」
怪物は断末魔を上げ、死んだ…かのように見えたが生きていた。俺はそのまま腕に針を刺され何かを打ち込まれた。そこで俺の視界は暗転した。
穹ノ王 @premiumbullet560
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。穹ノ王の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます