最新作が最高傑作
本日、カクコン9の中間発表がありました。
通過したかた、しなかったかた悲喜こもごもだと思います。
だいたい長編部門、短編部門の各ジャンルの1割から2割が中間通過しているそうです。
長編部門は約12000作、短編は16000作の応募があったそうですから、中間通過は大変なことかもしれません。
けれど、Xのタイムラインには続々と中間通過の報告が上がって来る。
そりゃ、1割通過と仮定しても2800作品通過したことになりますから、ひとりで複数通過した人もいるとはいえ、それだけの人が一斉に声を発したらタイムラインが喜びの声で埋まりますよね。
かくいう私も、短編ですが過去作合わせて13作応募して2作通過しました。
あまりいい勝率とは言えないですが、書き下ろしの新作は4編だったのでそのうちの2作が通過したので、やはりカクコンは新作で勝負しないと難しいんだなと思いました。
私も中間通過したとはいえ、結局最終のイスは短編部門は3作。ノンフィクは1作、それに付随する特別賞が6作×2部門で12席程度となっています。合計でイスは16席程度だと思われます。
長編部門も似たような感じですね。
各ジャンルに大賞が1作×8部門、特別賞が各部門2~8作程度、ComicWalker漫画賞が各部門2~10作程度
気になる方は、昨年の結果をご覧ください。
・2022年 長編部門最終結果
https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_008
・2022年度 短編部門最終結果
https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_short_2022
まあ、要するに何が言いたいかというと、今日、中間通過と喜んだ人たちも5月の末の最終結果が出ればほとんどが落選側に回るわけです。
*
ここを読んでいる方は、今日の中間選考の発表を見て落ち込んでる方が多いと思います。
なので『もう少しすればみんな落選仲間だ』なんて言われても、なんのなぐさめにもならないでしょう。
逆にイラっとさせてしまったかも知れません。
今はきっと、中間通過した人がこんなにいるのに、なんで自分は選ばれなかったのか?
何がいけなかったのか?
色々と原因を考えて、モチベーションが下がっている状態だと思います。
私も落選すると、いつもそういう感じなんで。
Xを見ていたら、フォロワーさんの中にも『タイムラインを見るのが辛い』『ヘコむ……』『しばらくXを離れる』『投稿やめようかな……』というつぶやきをいくつか目にしました。
私も自分が応募していない賞でも、多くの方が1次通過などの報告を上げていると、『よかったね。おめでとう』という気持ちはもちろんありますが、妬ましい気持ちもありますし、同時に『おめでとう』と言うのにも疲れたりもします。
同じ賞に出していたならなおさらです。
お祝いしたい気持ちはあっても、周りがやたらお祝いムードで盛り上がっていると、落ちている自分は混ざれなくて疎外感を感じたり『自分だって努力したし、いい物を書いたつもりなのにどうしてダメだったの??』『あの人と、私と何が違うの??』
と、嫉妬心にかられたりもします。
そういう時は、人にお祝いを無理していうことはありません。
辛いですし、疲れます。
さらに傷が深くなることもありますから……。
中間通過をしてよろこんでいる人は『あの人はお祝いを言ってくれなかった』なんて、チェックはしませんから気にすることはないです。
3日~1週間くらい、Xから離れるのもいいでしょう。
なんだか、お祭りムードで疎外感や劣等感を感じるときは、私はそうしています。
その間のつぶやきたい気持ちは、自分のブログを更新したり、近況報告で言いたいことを言ったり、X以外で発散することがおすすめです。
Xというのは、一見自分の言いたいことをつぶやくことで自分軸で成り立っているように見えますが、実は自分軸ではなく他人軸でなりたっている空間です。
テレビのワイドショーに少し似てます。
タイムラインは、自分が求めていない情報や、見たくない情報がどんどん押し寄せてきます。
自分では情報を淘汰できないのがXです。(もちろんミュート機能などもありますが、そんなに都合のいい機能でもないなと感じます)
*
今回、中間選考を通過せずにその原因を分析したり、落ちた理由を必死に探している方も多いかと思います。
落選先輩の私が言うとあまり説得力がないですが、そんなことしない方がいいです。
モチベーションが下がるだけですし、今更敗因を見つけたところで間に合いませんから。
気になるなら、短編部門用に少し対策をまとめてありますので、これを見て来年リベンジしてください。
・緊急? カクコン短編対策1、2
https://kakuyomu.jp/works/16817330658107717953/episodes/16817330668203023201
これをやっていても、中間を通らなかったと言う方は、他の方でも分析や対策を書いている方もいると思うので探してみて下さい。
自作に原因をさがすより、こういう外的要因の方がすぐに見つけられますし。
また、別にカクコンにこだわることもないと思うので、別の賞に出すといいと思います。
賞や出版社によって相性がありますので、合うところを探すのもいいでしょう。
それに、自分は絶対に面白いと思って、自信をもって投稿した作品ですよね?
わざわざ、コンテストの評価を気にしてあら捜しをすることもないです。
自分の大切なお気に入りの作品に自分でケチをつけるのは辛いものです。
いくら考えても自分のウィークポイントと言うのは、自分ではなかなか見つけられません。
投稿作のあら捜しや、敗因分析に時間を割くよりは、私は新しい物をどんどん書いた方が建設的だと思います。
ただ、次の作品を書くのに『今回の結果を見てがっかりしすぎて、モチベーションが上がらない』『書く気力が出ないよ……』となっている人も多いでしょう。
そんな人には、この言葉を伝えたいと思います。
―――『最新作が最高傑作!』
これは、私が落ち込んで『新作書けない……』とうだうだしていた時に、同じ創作仲間の人に教えてもらった言葉です。
私たちは、日々書いて日々成長しています。
正直、カクコンに出す人は1週間も2週間も一文字も書かずに過ごすと言う人はいないでしょう。
確実に、過去の自分より成長しているのです。
カクコンの開催時期は例年12月。
スタートダッシュで投稿した人は、すでに今日までに3か月半ほどの月日がたっています。
カクコンに出したときのあなたより、今日のあなたの方が間違いなく筆力は上がっています。
そう、投稿したあの時よりも、今の方が間違いなく良いものが書けるのです。
過去作にとらわれずに、今日からまた新たな小説を書いてください。
それは間違いなく、今のあなたの最高傑作のはずですから。
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