緊急? カクコン短編対策1(主にエッセイノンフィク)
12月1日からカクヨムWeb小説コンテスト2023、通称カクコン9が始まりました。
既に、意気揚々と新作を公開したかたも多いことでしょう。
また、投稿済み作品もカクコンの専用タグをつけることで、すぐに参加できますので投稿済み作品をありったけタグ付けした人もいると思います。
しかし、公開してそろそろ1週間とちょっと。
コンテストのランキングも出て、自分がどのくらいの位置にいるのか確認して落ち込んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこで、私が分かる範囲でいくつか気付いたことなど、傾向と対策を紹介したいと思います。
(結構長く書いてしまったので『要点はよ!』という方は、次のページの最後の方を見てください💦
◆要点まとめ◆があります。)
私は、昨年も今年もエッセイ・ノンフィク短編部門に投稿しています。
推移もそこを中心に見ていますので、一般的にも当てはまることはあると思いますが、あくまで短編部門のエッセイノンフィク部門に特化した対策とご理解ください。
と言っても、他の作者さんが言及していて既出のことも多いかもですが、なるべく重ならない情報を出したいかと思います。
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まず、カクコンには中間選考という物があります。
中間選考は、読者からの☆の数を参考にすると要項にあります。
これはかなり重視されていて☆の数が多い順に順当に中間選考を通過しているようです。
例年ジャンル別の応募数の1割弱程度が、中間選考を通過しています。
大賞は、星の数に比例しているわけではなく、星の数が一番多かったからと言って、大賞に選ばれるというわけではありません。
中間選考を通過した作品から各レーベルでコミカライズに適したものなどを選んでいるかと思います。
(短編は小説はコミカライズ「予定」。ノンフィクはコミカライズ「検討」ですこの差はちょっと大きいかと)
昨年は、令和私小説部門(エッセイノンフィクション)は、☆100以上の作品も多くありましたが大賞の該当はありませんでした。
(ここ2年くらい大賞がないので、そろそろ出るかも?)
今年(2023年)に関していえば、☆の数での読者選考の他に、特別審査員による拾い上げがあると公式さんも言っていますので、☆の数が低くても中間選考を通過できる可能性があります。
『読まれないから参加しても意味がない……』とは思わずに、とりあえず参加してみてはどうでしょうか?
2月1日が締め切りですので、まだ一か月以上あります。
締め切りギリギリに出しても、上位に☆が届かないと思う方もいるかも知れませんが、締め切りまぎわに投稿をすると、新着リストの一番上にずーっと乗り続けるので、意外に読まれる機会があります。
12/1にスタートダッシュで投稿した人は、後半になると☆をフォロワー以外の方から獲得しなければならず、だんだんと☆を得にくくなり週間ランキングから沈んで行く傾向があります。
これは通常のランキングでも同じですね。
なので、一般的な公募は締め切りギリギリよりは早めに出した方が下読みさんがじっくり読む時間があるので有利と言われていますが、ことカクコンに関しては読者が下読みさんですのでフォロワーの多い方やキャッチコピーを作るのがうまい方だと締め切り後の、読者選考期間1週間の間に週間ランキングにのり続けてうまく☆を集められる人もいます。
ですから、投稿が遅くてもあきらめずに参加してみて下さい。
平素よりも、自分のコンテストランキングを確認しにユーザーがコンテストページを行き来しています。
確かに読まれるチャンスはあると思います。
この辺は、参加している方は大体把握していることだとは思うので、もうちょっと違うことにも目を向けたいと思います。
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昨年も、ランキングに関しては単純な☆の数だけでなく、読み専さんの票は高く評価するなどの、独自のロジックでランキングがされていたのですが、今年はそれが顕著でかなりの☆の数を獲得していても☆の数が下の人に抜かされているという、逆転現象が起きているようです。
公式さんがXのカクコンへのQ&AをPeingの質問箱で回答していていた中に「コンテストの評価ロジックの改善・調整」というものがありました。
https://peing.net/ja/q/27b98301-c764-428d-96ee-b5a129ced04f
ここには、同じコンテスト参加している人からのレビューよりも、参加していない方のレビューを重視するようにランキングロジックを調整してあるという内容の記載があります。
コンテスト内のランキングは単純な☆の数と作品フォロー数だけではないのですが、☆だけでの順位を毎日出してくださっている方がいますので、そちらを参考にするのもいいと思います。
(柴田さんのところと言えば分かるでしょうか? リンク張っていいか悩んだので、とりあえず紹介だけ)
☆の数が多いとほぼ順当に中間を通過しているというのは、そちらの☆の数ランキングを見ての感想でした。
(きっちり照合したわけではなく、私が昨年の中間通過作品を、ザックリ目で追った範囲なのでご了承ください)
とかく、素人にはちょっと分からないロジックによってされているランキングではありますが、読者から☆をもらうにこしたことはありません。
フォロワーからの票は低く換算されているとしても、そこから確実に読んでもらい、確実に☆を付けてもらうことはとても大切なことです。
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他に昨年の短編の受賞作品の文字数で気付いたことがあります。
それは、受賞作(小説、エッセイノンフィク)の16作品中13作は9千字代だったことです。
ぴったり1万字の作品もありました。
残りの3作品は5千字程度。
このことからも分かるように、何かしらの受賞をねらうなら、9千字まで書くことをお勧めします。
どんな賞でもそうですが、下限の文字数で参加するよりは、上限に近い方が良いです。
居酒屋で、生しぼりレモンサワーを頼んで、レモンを半分しか絞らない人はいないでしょう。
おそらく、もう出ないところまで、ぎりぎりまで絞る方がほとんどだと思います。(笑)
選者の方も、上限ギリギリまで使い尽くした力作が読みたいのではないでしょうか?
とはいえ、中間選考だけを突破するならば、文字数は関係なかったりもします。
ジャンルが合致した上で、☆の数が多ければいいのです。
これは、投稿済み作品で既に☆がいっぱいあるから有利ということではないです。
投稿済み作品で☆が多くても、カクコンの開催期間中に増えた数が選考の参照となります。
ですので、12月1日から2月8日に獲得した☆が有効票と言うわけです。
昨年の中間選考通過のランキングを見ますと文字数が少なくても、☆の数が多ければ通過している作品が多くあります。
それが顕著なのが、短編のエッセイノンフィクジャンルで400字から千字程度の短いエッセイも中間選考を通過しています。
通過はしていますが、残念ながら賞には絡んでいません。
しかしながら、
・中間を通過して腕試しをしたい。
・多く読まれて、名前を売りたい。
・フォロワーを増やしたい。
こういう目的でなら、ウケをねらった短い物を出してみるのも大変効果があると思います。
*
昨年は『令和私小説』と銘打って、テーマが6個決まっていました。
(ありえない話、他人の知らない〇〇の世界、
己の過剰な偏愛、人生を変えた衝撃の初体験、誰にも信じてもらえない不思議な話、墓場まで持っていくつもりの秘密)
にもかかわらず、そこに即していないエッセイも多く通過していました。
かなりゆるいと言うか、私小説と銘打っていたけれど、ちょっと面白いエッセイで☆が多ければOKという感じだったようです。
ただし、いくら☆の数が多くても創作論的なもの(コンテストに物申すや垢BANされたなどのカクヨム批判)や評論みたいなものは、中間選考でも落とされていました。
コンテストに参加するなら創作論や評論よりも、創作を通じての発見や成長、出会い、心の変化などを書いたエッセイにすると審査の対象となるかと思います。
今年は、エッセイノンフィクション部門は『あらゆるテーマを歓迎』とありますが、公式さんから具体例がいくつもあげられていますので、それに近い物がよいのでしょう。
開催ページを確認していただくのがいいのですが、かいつまんで言うと『あなただけの貴重な体験を書いて欲しい』ということのようです。
平凡よりは非凡なことがいいでしょう。
誰も体験したことがないようなことが書けたら、かなり有利だと思います。
そして、平凡なことでも(日常や親子関係、人間関係の悩み等)、その発見や解決、結末が独自のものなら目に留まるのではないでしょうか?
エッセイは、基本的に読者の共感性が高い物を書いた方が読まれるのですが、カクコンに関しては主催者側もコミカライズ出来ることを念頭に置いていますので、面白さは重要です。
(たぶん、大賞が出ないのはそういうことなのかと思ってたり)
そこを踏まえて『大賞をとりたいとは贅沢は言わないけど、とにかく読まれたい!』『中間だけでも通過したい!(公式さんに読まれるかも!?)』『名前を売りたい。フォロワーを増やしたい』という方は、千字程度の短くて面白い経験談を書くのも手かと思います。
特に今年はテーマ例は上げてあるものの、あくまで参考例であって、それで書きなさいと言う指定はないため(昨年はテーマ指定)、☆の数さえとれば中間を通るのにだいぶ有利かと思います。
現在、カクコンが始まって1週間ちょっと。
エッセイノンフィクで多くの☆を獲得しているものは、短くて軽い、面白い読み物だったりします。
あまり短いと、大賞には絡めないかもですが、今年は要項に「下限400字」と太字で記載してありますので、もしかしたらこの後、掌編のピックアップとか短さに注目した追加イベがあるのかも?? などと勘ぐってたりです。(違ってたらごめんなさい。あくまで予想です。エブリスタには超短編賞というのがあるので)
昨年は、応募総数を増やす為なのか、途中からご当地に関係するお話を募集したり、短編マイスターキャンペーンなどあり、短編をたくさん投稿すると抽選でアマギフがもらえたりしました。
今年も何か追加イベントが投入されると思われますので『もう出遅れたから参加しても……』と思っている方にも、チャンスがあるかもです!
ちなみに、私は昨年は2週間出遅れて12月17日に、ノンフィク短編を投稿しました。
そして、最終日までにその話は☆200になりました。
(残ってるデータだと、退会された方がいたようで、最後190程度に下がっているのですが、瞬間的に200まで行きました)
次はカクヨムでのフォロワー数も少なく、カクコンが始まる前は15日連続して更新したのに、PV0という日もあった私がどうやって☆を増やしたのか、お話したいと思います。
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