大拾捌話 魔女と魔王が居れば大抵のことは解決するんです

謎の外国人立て篭もり事件は犯人が爆発してしまったことで一応決着し、早くも世間の話題は別の物へと移っていたそんな週明け。



かなで、ここが目的の大使館ですね」



「そうね、ここがリシュナちゃんの言っていた国の大使館よ」



「じゃあ、魔王。ちょっと行ってきますか」



「わかりました、魔女。認識阻害はおまかせします。

 危ないことはないですから、カナデさんはその陽が当たってて温かそうなベンチに座って待っていてください」



「ふたりのことは信じてるけど、危なくなったらとにかく逃げて来てね」



「はい!でも大丈夫ですよ!」




まるでちょっと買い物にでも行くかのごとく気安い感じで大使館の中へ入っていったふたりは15分くらいで帰ってきた。



「奏、ここでやることは終わったので、あとは区役所へ行きましょう」




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区役所ではもっと早く10分もかからずに作業?が終わって、リシュナちゃんとマオちゃんは姉妹として日本国籍を取得したとのことだ・・・ちなみに、実年齢は16歳とかだけど何かと規制されるのが嫌だということで成人になる18歳で登録したらしい。




家へ戻ると、リシュナちゃんが作ったFXの自動取引ツールがとんでもなく効率的に利益を出していて実際に動き始めてから数時間しか経っていないのに、既にあたしの給料1ヶ月分を軽く超えるくらいの利益が出ていて、勤労意欲がメリメリ減衰してしまった。



お金自体はいくらでも増える状況になったので、思い切って引っ越そうかと思ったけど、その話をふたりにしたら何故か難色を示された・・・広いお家の方が良くない?




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会社の方ではあたしが作った資料を自分が作ったと偽った牧島まきしま課長が内容の説明を全然できなかったことから、部下の功績を自分のものにしていることが露呈してしまって左遷が決まったらしいと、チームの仲間が連絡をくれた。


あたしは心太式にその課長のポジションにと推薦されているみたいだけど・・・嫌だなぁ。




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リシュナちゃんとマオちゃんはあたしの側が良いと言ってずっと一緒に居たがってあたしは嬉しいのだけど、元の世界に帰らなくて良いのかしら?




「カナデさん、ワタシとキスする心の準備はできましたか?」



「奏、私ともですよ!」



これからも美女と美少女に愛される日々を送る事になりそうです。


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◆後書き


これまでご精読ありがとうございました。

本作はこれにて完結とさせていただきます。


あとがきの様なものは別途近況ノートにて書かせていただきます。

興味をお持ちいただけるようでしたらご一読いただければと思います。

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ノンケのアラサーOLだけど異世界からやってきた最強の魔女と災厄の魔王と3人で百合ハーレム生活を送ります(旧題:迷い魔女といまそかり) したらき @kkak

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