This is My Happy Ending

バッド・エンドは俺さまと

自分の信じることをしている

善だと、正義だと信じることを

これでみんなが幸せになれると思っている

それでも醜さを覚えずにはいられない

この世界は絶望に満ちている

貧困に喘ぎ差別に殺され暴力に死ぬ

それでも“この素晴らしき世界”と

こんな世界を肯定できる

それこそが絶望だ

そこには最悪な結末が確かにあるのに

だけど　それでも

この絶望に満ちた地獄でも

それでも希望を抱いていたいんだ

それこそが絶望であったとしても

それでも未来を信じたいんだ

誰かがいると幸せになれるし

誰かがいると不幸になるし

幸せは自分次第で

そして他人次第で

幸せも不幸も人間次第

その手は人を叩いて、殴って、傷つけて

痛いだけで苦しむばかりで

でも手は繋ぐことも撫でることも癒すこともできて

安らげて笑顔になれて

だから俺はこの世界がいい

不幸を生み出す世界だけど

幸せを生み出すこともできるから

だからここにいたいんだ

ここがいいんだ

幸せな人と不幸な人がいるわけじゃない

幸せな時と不幸な時があるだけだ

君が好き

その気持ちは真実で

だがそれはあるいは欺瞞かもしれない

それでも君を好きでいたい

だがそれが不幸を呼ぶかもしれない

それでも　それでもいつかの未来を

未来を

こんな酷いバッド・エンドでも

君がいればそれでもいい

最低最悪なバッド・エンドだけど

俺がいる

それでもよければ

せめてそういう結末がいい