改良版

改訂版第1話 おはよう(sideスカリィ)

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ..........」

 森の中を人とは思えない速度で走る少女、眼前に広がるのは燃える街


「第4,5,6地区の火災、予定どうり第1,2地区に延焼。人口の7割程度の回収も確認」    

 落ちてたインカムから聞こえてくるのは耳を疑うことばかりしか聞こえない   


「早く、早く戻らなきゃ、あいつらが連れて行っちゃう‼」

-----------------------------------------------------------------------------------

「ウゥ・・・クッ・・ハァ!........ハァ......ハァ.......」

 寝汗がひどい、ベタベタする


「最近みてなかったんだけどな........もう5年...か...」

 

 私の祖国アングリールが滅ぼされて4年、もっとも国土が無駄に広く首都を落とされるのが遅かっただけで実質5年である

 夢の出来事は5年前アングリールで一番最初に落とされた町の話

 父は火事で死亡、母と弟は連行された。


 と、そんな想起は置いといて、時刻は6時半

 微妙に早いけど起きるか.... 

二度寝して起きる未来が見えない


 手早く着替えてリビングへ行くといい匂いがしてきた


「モル~、今日の朝ごはん何~」

「ツナのピザトースト、飲み物どうする?」

「コーヒー、ミルクだけ~」

「りょーかい」


こいつはモル、本名はモルセラ・クロセイル

歳は私の2個上で18歳、職業.....軍人らしい

5年前、あの火事の中で街を助けてくれて、身寄りのない私を引き取って、家に住まわせてくれたりと、感謝している部分も多い

だが何故かこの5年見た目が変わらず、ずっと幼いままままの少し、

いやかなり不気味である


「今日は部活あるの?」

「ないけど、歴史の補習があるから遅くなる」

「なら今日はポテトサラダでもつくr」

「本当!なら今日は絶対早く帰ってくる」

「いやいや、遅くなるから作るって......

はぁ......もう行ってる、ほんと好きだねぇポテサラ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

狂狂 爽々銀スノウ @snou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ