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た、助かった……。



「すごいね、大和……いつ社交ダンス覚えたの?あんなに運動音痴だったのに~」


「うるせぇ」


私たちが話をしている時、それを見て拍手をしている人がいた。


「凛音ちゃん、すごく上手だね」

「紫音くん!」


紫苑くんの横には麗華ちゃんがいる。


紫苑くんは麗華ちゃんとペアを組んでいたんだ。


「もしよかったら次は僕と踊ってくれませんか?」


そう言って紫苑くんは私の前でひざまずいた。


「ちょっ、ちょっ……!」


みんながキャー!と叫ぶ。

私は戸惑ってしまった。



「えっと、あの……」


「今は俺とペア組んでるんだけど?」



すると大和が私の前に出てきて言った。


バチバチと火花を散らして睨み合う二人。


Eランクになってしまったり、Sランクのふたりにダンスを踊ろうと誘われたり……。


なんだかとっても波乱のある学園生活になりそうです……。


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お嬢様、今から溺愛のお時間です。 cheeery @cheeery95

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