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「いいですよ、もっと笑顔を見せてみましょう。うん、上手ね」


一組ずつ先生が見て回る。


これ、私失敗したらさらにランク下げられて退学とかもあるんじゃ……。


「どうしよう、大和。もうすぐ先生来ちゃう。私踊りとか出来ない……!」


「俺に合わせて」


大和は耳元でそう言うと、私の手をぐいっと引っ張った。


大和が誘導をしてくれているので、彼を見て真似しながらステップを踏むと踊れているような気持ちになった。


っていうか、結構大和上手くない!?


あんなに一緒に外で遊んでたのに、どこでこんなの覚えたの!?


「次、回転するぞ」

「え、ええ?」


大和がぐんっと私を放り投げると、私はくるりと一回転した後、華麗に抱きかかえられた。


し、死ぬかと思った……。

その瞬間、拍手が沸き上がった。


「グレイト……!素晴らしいです」


柏木先生が私たちを見て拍手をする。


みんなも踊る手を止め、うっとりとした表情で大和を見ていた。


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