水利権? なんですか?

お米が作りたいから田んぼを借りた(買った)けど、水が利用できないってどういうこと?

水は自由に使えると思い込んでしまい、水の利用するのに購入や権利権を貸与してもらう必要があるのに気付かなかったって事ないですか?実は田んぼに水を引くのにもちゃんと水の利用権があるか確認しなければいけません。


戦国時代に領土で争うこともありますが。同じように水をめぐって戦が起こるってことも実際にあります。江戸時代に入っても水をめぐってトラブルとなり村同士で争ったり、村の中でも対立するといったことがありました。水は農家さんにとって大事な資源の一つです。今でも地域によっては農業用水の確保に苦心する地域もあるのでたかが水とは思わないでください。


さて水を確保するにはどうすればいいでしょうか?まずは土地を購入している人は前の所有者や不動産屋に聞くのが一番かと思います。それでもわからない場合は近所の方や農協、役場の農業課などに聞くと良いと思います。

借りた場合は、その地主さんにちゃんと確認を取りましょう。


では、実際にどう水を管理しているのでしょうか?具体例を挙げていきたいと思います。


地域、又は組合が共同で管理している場合。


田んぼで利用する機械が高額なので、町内や地域の組合で共同で管理しているという場合があり、水利権の管理もそういった地域の組合で管理されている場合があります。

単純にお金を払えば利用できるというわけでない事も多く、その地域や組合の指定の銘柄を作らなければいけなかったり、持ち回りで機械の使用権なども付随しているので自分の好きなタイミングで田植えなどが出来るわけではありません。


1.機械や設備のメンテナンス代の支払い

2.苗や肥料が指定の物を購入

3.米の売買は組合が決めた値段での販売や利益は組合から割合に応じての分配

4.労力の提供


ざっくり挙げた4点の負担がある可能性があります。

もしかしたら他にも決まり事がある場合があるので確認してくださいね。


組合というくくりも大規模なものから数件しか加入していないような組合もあり、この辺りは地域性が大きく関わるかと思います。


土地所有者から水利権を購入する場合


流れてきている水の上流に土地を持っている人がいる場合、その人から水利権を買うという方法もあります。

恐らく組合ほどルールは厳しくないかと思いますが、水の使用量が決められていたり、水路の清掃や補修の手伝いなどを求められる場合があります。

普段からご近所トラブルがある人や土地の所有者と仲が悪いと権利を売ってくれない場合があるので日頃から注意してくださいね。


共同水利権を購入する


組合が管理しているわけでなく、農家さんが出資して土地を購入してそこにため池を作ったり、水路を作って共同で管理していることがあります。この場合、たまたま買った土地についていることもあるので、改めて購入する必要が無いこともあります。組合よりも規則が厳しい所や緩い所もあるので、こればかりは運になってしまいます。

個々で水路を管理しないといけない場合や他の人に迷惑にならないように清掃などはマメに行いましょう。


あくまでもノノアが知っている内容なので特殊事例やそんなの関係なしに使えるよって場所もあるかもしれません。ただ、トラブルを未然に防ぐ意味でもしっかり近所の人やその地域の農協、役場の農林課などに確認を取りましょう。

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