第3話 エピローグは余計だったかな?
「・・・うっ?」
窓から差す朝の光に私は目を覚ました。
ベッドの上で。
服を着たまま眠ったらしい。
指にくすぐったい感触が残っている。
私は広げた手をかざして。
見つめていた。
タタタ、タタタン・・・。
今もハッキリと感じる。
君と一緒に叩いた鍵盤の固さ。
あっ・・・。
涙が。
頬を伝っている。
それが。
久しぶりに思い出させてくれた。
一番、幸せだった。
君との思い出の余韻だと。
アルペジオのメロディーと共に。
私を。
優しく包んでくれたのでした。
アルペジオ 進藤 進 @0035toto
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