すべてのミニマリストが口数少なく聡明ではない
ミニマリストが鼻に付く理由③:すべてのミニマリストが口数少なく聡明ではないから
〈ミニマリストのイメージ〉
私たちが思う彼らのイメージというのは、なんだか
「着てるものはオーガニックコットン生地の服で、色は白か黒。キャンバス地のトートバッグからハードカバーの謎の本を静かに取り出して、それを読みながら、スタバでマイボトルにコーヒー淹れてもらって啜ってる」
という印象ではないでしょうか?
そこまでいかなくとも、ミニマリストってなんだか賢そうでちょっとミステリアスで、口数少なくて人生を達観してる感じがあります。
でも結局彼らも人間です。その中には「ミニマリズムをもっと広めたいがあまり押しつけ」てしまう人もいるでしょう。
〈思想と生き方〉
例えばヴィーガンとか環境活動家の中には過激な人がいて、自分の思想を伝えるためには手段を選ばない人たちも、少数ですが、います。
彼らは使命感や正義やらを背負っていて、それが正しいと信じてやまずに他人に強要するというのはとても厄介ですね。
いうなれば、彼らの過激な行動原理は思想なのです。それに対して、ミニマリズムは生き方です。それはその人が信じてやまない世界の真理ではなく、あくまで自分の人生の作法になるわけです。
だからこそタチがわるいのは、前者の思想であれば「自分は他人に迷惑をかけているけど目的の為」と少し悪びれてくれそうなものを、ミニマリズムは「ボク・わたしの最強の人生の生き方(超オススメ!)」なので、罪悪感がないという心構えをもっているという点です。
ミニマリズムは全ての人間にとって最高のライフハック術と言わんばかりに押し広める人もいるでしょう。しかもそれは違法なことをしているわけでも何でもないので誰も何もできず、結果として残るのはミニマリストの真っ白で何もない部屋と、友達からの悪評です。
何でもかんでも不要なものは捨ててしまえるミニマリストでも、持ち前のおせっかいは断捨離できないのです。
ミニマリストはなぜ「鼻につく」のか 凪常サツキ @sa-na-e
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