遠き星の魔法使い

黒鴉　風人(くろがらす　かざと)は昼寝中に謎の影に呼ばれて目を覚ますと、見知らぬ場所にいた。辺りは不思議な植物や奇妙な生き物たちが生息する森のような場所であった。風人は混乱していたが、自分が魔法が使えるようになったことを発見し、転移してしまっていることに気が付いた。自分の力を試しつつ、街を探すため森の中を歩いていく中で、風人はこの世界が魔物に襲われていることを知る。

街にたどり着いた風人は、自分の元の名前からフギン・ブラッククロウと名乗るようになる。フギンは自分が持つ魔法の才能を発揮するが、彼の性質や使う一部の魔法の属性が一般的な魔法とは異なっていることを指摘される。フギンは冒険者として生計を立てる中で、出会った仲間たちとパーティーを組む。

ある日、フギン達一行は酒場である噂を聞き、魔物…続きを読む