第3話 初めての外界・荒野にて〈夢あるいは回想2〉

《進むべき道を照らしておくれ『Starsスターズ ofオブ the Midnightミッドナイト Rangeレンジ』》

数時間歩き通してようやく視界の先に人工物が見えて来たどうやら物見みたいだ、もうすぐ真っ暗になりそうだけど明かりが付いていて何だか騒がしい

気付いて貰えるようにトレードで手に入れたランタンを掲げる

ヒュン!!と何かが通り過ぎる音の後に大声で誰何すいかされた

「誰だ!こんな夜に村に近づく目的は?!」

少し駆け足になりながらこちらも大声で返事をする

天使あまつか十四郎とうしろうといいまーす!道中にお会いした商人さんに村があると教えてもらいました。探し物が有って町に行こうと思っているんですが準備出来るまで数日滞在させてくださーい!」

なぜか物見の騒がしさが大きくなった

「そこで止まれ!!近づくな!今から人を遣るからそこを動くな!!」

「はーい!」

制止に従って待っていると5人の男達に囲まれた

5人は粗製の即席槍を突き付けながら身体検査と尋問を始める僕はといえば突き付けられた矛先を指でつまんでは逸らしながら質問に答えた

「もう一度名前から」

「天使十四郎です」

「キャピタルのアマツカ家に確認をとろう、この村に何の用だ?道中で商人に会ったと言っていたな何処の商会か確認したか?」

「キャピタルは知らないです。この村には薬を探しに来たのと、町に向かう道を聞くのと、休みたいからです。えーと、商人さんは【壊れた世界交易路ブロークントレイル】って名乗っていました」

「アマツカ家の跳ねっ返りか、ドラッグを探してキャピタルから飛び出して来たってか?捜索願いが出されていたら報奨金が出るかもしれんな。まて、ブロークントレイルって言ったか?今日は村から商隊は出て無いはずだ、村に居る商会に確認をとる。それまでは身柄の拘束と荷物を検めさせてもらおうか」

囲みの圧力が強くなって逸らす為に矛先をつまんでいた指にケガをした、痛い。

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世紀末短編 @JVAzumagi

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