本作は軽い感じのタイトルからは考えられないほどに、感情を掘り下げた作品となっております。
主人公千秋は引っ込み思案な中学生でしたが、ふとした出会いから彼女の人生が動き始めます。
しかしながら、簡単なことではなく、千秋は常に悩みを抱え、逡巡することに。それ故に物語はゆっくりと輪郭を表していきます。
詳しくは読んでみていただきたいので割愛いたしますが、友人との出会いや先輩たちとの出会い。それらは千秋の背中を押し続け、目標へと彼女を歩ませていく。
きっと読者は葛藤し続ける千秋に共感を覚え、決断をした彼女に声援を送っているはずです。物事を真面目に捉えすぎる彼女には少しばかり心配してしまいますが、強さを得ていく千秋の姿には安堵感も覚えることでしょう。
少女たちの感情の機微。是非とも読み解いて欲しいと思います。
お勧めの作品です!
女子中学生の物語が広がっていました!
あらすじにある通りの進行ではありますが、導入からの丁寧な運びが読み手の共感を引き出してくれるように感じました!
ここまであらすじに書いてあるので、ささっと流していくかと思いきや・・・
彼女たちの思いいたるまでの心情がまるで、近くで見ているように感じられるような躍動感と共に綴られていました!
こういう子いるなぁ・・・
こういう人苦手だったなぁ・・・
等々
ポツリと描かれる描写は読み進める上でのとても気の利いたスパイスとなっています!
また、このようにリズムよく読める理由に1話のボリュームがとても考慮されていることも大きいと思います。
少しでも多く伝えたくなるところをぐっとスリムに引き締めテンポを崩さない流れはとても読みやすくそれは物語により没頭できるとてもうれしい配慮です!
そんな配慮が施されたちょっぴり眩しい女子中学生たちの青春部活劇。みなさんも鑑賞してみてはいかがでしょうか!