幻想小説にも似た不思議な世界

 髪結いのヒモをしている男の、なんとも奇妙で奇怪な独白。

 幻想小説のような怪奇小説のような、とにかく不思議な味わいのお話です。
 どこか落語か講談にも似た、こちらに語りかけるような口調が特徴的。

 終盤のトリップ(?)している場面がとても印象深いです。
 独特の強烈な個性のようなものを感じる作品でした。