竜焔の騎士【外伝】海を越えた大恋愛～北と南で同時に開く愛の花～

プロローグ前の事前知識

　こちらのお話は『竜焔の騎士』の外伝であり、本編ラストでラブラブな姿を見せてくれたお二人の恋愛模様を描いたお話です。

　本編を読まなくてもお楽しみいただけるとは思いますが、ここでは、多分五分くらいで分かる本編のあらすじを、お二人の絡みに沿ってお話ししましょうー。

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　かつて、ドラゴンと戦争を起こしたセレニア。

　その戦争は、ドラゴンの長（おさ）たる神竜リュドルフリアが自身と共に暴れる同胞を封印し、セレニア山脈を境に人間とドラゴンの領域が分かたれたことで停戦状態となります。

　そしてその三百年後、リュドルフリアの血を宿した剣《焔乱舞》にキリハが選ばれ、時同じくして封印されたドラゴンが目覚め始めたことで、歴史は大きく動き出すことになるのです。

　ジョーは、キリハたちと共に戦うドラゴン殲滅部隊の参謀代表。

　圧倒的な頭脳で情報という情報を網羅し、表ではドラゴンと戦いながら、裏で様々な人物と繋がっており、部隊や神官の敵を踊らせて叩きのめすという、汚れた世界に浸っている人物でもありました。

　一方のノアはセレニアから遠く離れたルルアで、若くして大統領となった女性。

　武術一辺倒で知恵を重んじないルルアを変えようと立ち上がり、〝魔性の改革王〟として多くの功績を治め続けるカリスマです。

　ある日、ノアは過去に出張でルルアに訪れたキリハの師匠・ディアラントを引き抜くために、セレニアに乗り込んできます。

　これが、ジョーとノアが出会うきっかけです。

　ディアラントに恋人がいることを察したノアは彼を諦めることにするのですが、ディアラントの元に乗り込む前にたまたま出会っていたキリハだけでも引き抜いていこうとします。

　その一手として……何故か彼女は、いきなりキリハにキスをかまし、自分の伴侶にならないかと迫るのでありました。

＜詳しいお話はコチラ＞

https://kakuyomu.jp/works/16817139556947623314/episodes/16817330647921551741

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　そんなこんなでキリハを引き抜こうとする一方、諦めると宣言したにも関わらず、ディアラントを惜しむノア様。

　少しでも悔しさを軽くしようと、ディアラントやドラゴン殲滅部隊の落ち度を探そうとした彼女は、セキュリティーへの攻撃を逆手に取られ、ジョーに重要な情報をかっさらわれます。

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　そして、ノアもノアでジョーのことを調べた結果、彼が隠しているとんでもない秘密を掴みました。

　それを突きつけられたジョーは、ここでノアを強く敵視することに。

　利害の一致、あるいは牽制。

　それぞれの思惑を抱えて、二人は裏で手を組むことになるのです。

＜詳しいお話はコチラ＞https://kakuyomu.jp/works/16817139556947623314/episodes/16817330648005615942　https://kakuyomu.jp/works/16817139556947623314/episodes/16817330649806479689

　それから一年後。

　本編最悪の事件がキリハを襲います。

　魔の手からキリハを救おうと現場に駆けつける人々の中にいたジョーは、そこで自身最大のトラウマに繋がる場面を直視することに。

　それがきっかけで、彼は一瞬のうちに命が脅かされるほどのショック症状を起こしてしまいます。

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　そこで明らかとなったのが――― 彼が本当はジョーではないという、衝撃の事実でした。

　彼の本当の名前はアルシード。

　ジョーの弟であり、かつて世間を賑わせた幼き天才科学者だったのです。

　彼は過去に、自分の才能を疎（うと）んだ兄・ジョーに裏切られ、テロ組織に拉致（らち）監禁されたという過去を持っていました。

　その最中で兄が死んだことにより、〝兄の死を誰にも悼ませず、ただ忘却の彼方に消し去ってやる〟という復讐心から、死んだのは自分だということにして、兄としての仮面を被って生きていく道を選んだのです。

　ノアが掴んだジョーの秘密とは、まさにこのことでした。

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　その後、絶望の淵にいたキリハは、とある共通点から、半（なか）ば依存のようにジョーを慕うようになります。

　そしてジョーも、そんなキリハを突き放すことができず、彼に寄り添おうとします。

　しかし、そこで起こる最大の試練。

　ドラゴン大戦の再来を目論む敵の手により、保護していたドラゴン・ロイリアが理性を失って暴れそうにされてしまうのです。

　自分の手元には、それなりのピースが揃っている。

　ここでアルシードとして力を尽くせば、ロイリアを救えるかもしれない。

　しかし、アルシードを生き返らせてジョーであることを捨ててしまえば、自分の復讐は中途半端に終わってしまう。

　優しさなんて感情は〝ジョー〟には必要ない。

　未だに燃え盛る復讐心を捨てられない彼は、キリハを守りたいというアルシードとしての気持ちにも蓋（ふた）をしようとしていました。

　そんな彼を煽りながら、その背中を強く押したのがノアだったのです。

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　かくしてジョーの活躍もあり、最後の戦いも無事に終結を迎えます。

　最後の戦いの際には、ノアも兵器を持ち込んでキリハたちを支援しました。

　その後、何故か自分を夜中まで待っていたノアにジョーが告げたのは、彼の中では0.1％とも言える素直さが出た、感謝の言葉だったのです。

＜詳しいお話はコチラ＞

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　さて、本編では嫌味や煽りばかりで終わってしまったお二人。

　一体、どのような騒ぎの果てにラブラブになったのでしょうか…？

◆もしよろしければ、本編も読んでみてくださいねー。

https://kakuyomu.jp/works/16817139556947623314