少年少女、二人の旅路と成長の物語

魔法学院から始まった物語は、とある事件から一転し、少年少女の旅路へと変わります。

苦楽のある旅ですが、主人公カイルとシャルロット、少しずつお互いの理解を深め、信頼し合うまでが本当に丁寧に描かれていて、応援したくなります。彼等の恋愛模様もまた素敵です。

そして主人公達だけではなく、彼等の師匠的ポジションでもあるルカ、セバスティアーナにも物語があり、二人の関係性もまた違った魅力があります。
登場人物達は皆生き生きとしていて、この御作品を更に華やかに彩っています。

魔法が登場する世界観なのですが、作中の魔法の設定がとても練り込まれていて、格好良いです。
声に出して言ってみたくなること、間違いありません笑

またこちらの御作品には、前日譚として『灰色の第四王女』という短編もございます。
そちらでは本編部分の裏側にも触れていらっしゃるので、より深く物語を楽しめることと思います。

彼等の胸踊る冒険譚、ぜひ一度お読みになって頂きたいです。

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