物静かな語り口に引き込まれ、主人公の心情に寄り添う形で話が進んでいき切ない結末に胸が締めつけられるような思いでした。 SFは世に数多く書かれ、様々な切り口がある中で、これだけ人の心情や内面にフォーカスし、引き込む手法もあるのだと勉強させていだきました。
私が広島出身ということもあり、もう一つの爆心地長崎での物語で大変引き込まれるものがありました。情景描写も非常に良く、現地に行ったかのような没入感があります!とてもお勧めできる作品です!
『ささやきの彼方』は、戦争の悲劇と親子の絆を繊細に描いた感動的な物語です。物語は昭和二十年、熊本市に住む学生良太郎と長崎にいる母親との電話から始まり、戦争の影響が徐々に彼の人生に及んでいく様子が描か…続きを読む
作者さんはプロとして書いていらしたようなので当然ですが、自分には何をしても絶対書けないような作品で、打ちのめされそうになりました。カテゴリとしては「SF」ですが、僕にとっては「歴史」でもあり「ホ…続きを読む
簡単に説明すると:「ファウストのSF版」。地上から失われた想いを、科学という名の悪魔と契約して取り戻す。しかし死者を蘇らせることなど可能なのか? 取り返しがつかなくなる前に出来るのは――—。こ…続きを読む
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