あとがき
あとがき
まずはこの完全習作として書かれた作品を最後まで読んで頂きありがとうございます。正直読まれることを期待していない作品なので、これを最後まで読んでくれる読者がいることに凄く驚きました。ちなみにこの作品の各話タイトルは投稿の際に急遽つけたもので、執筆当時はスマホのドキュメントにただだらだらと継ぎ目なく作品を書いていました。適当感漂うのはそのせいです。
この作品はどうだったでしょうか。個人的には長所はありつつも、欠点が数多くあり、全体的には30点くらいの作品かなと思ってます。でも、-70点の所もあれば、個人的には+100点くらいの描写もあり――惜しい所のある作品です。ただ、最後は明確に手を抜いて、そこは良くなかったなと反省している。
この作品はあらすじに書いてある通り前編スマホで時間があれば書いていた。なのに約8か月で18万字しか書けなかったのはそれが当時の限界だったから。あと、ほぼほぼプロットなしのパンツァースタイルで書いた。精々リュートのくだり辺りが構想としてあったくらい。フィルレインなんてキャラいなかったし、遊戯盤なんて設定はなかったし、全てのキャラと展開はその場の思い付きで紡いだ。その割には上手く纏まったと思うが、やはりボロボロと破綻している箇所も多い。ただ、執筆当初の僕の主観よりは破綻していない。上手く書けないなりに真剣に書いていただけのことはあるなと年月置いて再読して実は密かに関心していた。まぁ、ややバイアスのかかった読み方をしていることは否めないが、それでもです。ゼローグとの戦いの辺りは戦闘描写の上手さに感心する。終盤主人公がフィルレインに激高するシーンも凄く気に入っている。がそれだけに、惜しむ気持ちもある。もしかしたら、その内最後だけ書き直したりとかするかもしれない。
一応掲載するにあたって、そのままでは話が繋がらない、本当の意味で破綻している箇所は流石に直してある。部分部分文章に違和感を感じる箇所があると思う。そこは多分、後から継ぎはいだ部分の可能性が高いです。性描写はオールカットしている。
執筆当時の僕のこの作品に対するスタンスはあらすじに書いてある通り完全な習作。そして駄作。公募を諦めWEB小説を書こうと志して4年、1作も発表できず「なんで俺にはこんな才能がないんだ」というドロドロした無念を抱えながら、「とりあえず何も考えず最後まで作品書いてみるか」と書き始めてできたのがあの1話。こりゃどうしようもねぇわと失笑しながら、それでも日々必死で書いた作品。今読み返すと悪くない気もするから不思議です。
最後まで読んだ方は、多分最後の展開に拍子抜けしたと思う。執筆終盤、大分疲れ切ていたのと、誰にも読ませない作品にこれ以上時間をかけてどうなるのだろうという思いがあり、ああいう打ち切り漫画みたいな締め方になりました。当初は王魔剣ゼノンロードを使って魔王とバチバチのバトルを繰り広げてマルスが魔王を倒す予定だったのですが、僕は執筆終盤疲れ切っていました。なろうに小説を投稿しようと執筆内容を方向転換して4年、1作も発表することができず、無理やり長編を書いてみればこんな欠点塗れでまず人気を取ることは望めなさい作品しか書けない。それでも書いたのは本当にただ続けて書くことだけが目的の習作だから。当時の僕は長編作品すらろくに書けなかった。それで、毎日スマホでドロドロの心境で書いて、そんな日々が約8か月程続いて、そして終盤、大分作品を書くことに膿み始めていた。
早く次のステップに進みたかった。もうこんなところにいたくなかった。
多分魔王戦を掻こうとするとそれなり以上に必死になる必要がある。その必死さを振り絞る体力と気力が当時の僕にはなかった。なので、ああいう終わり方になりました。ごめんなさい。
・キャラについて
最後に少しだけ。個人的にはマルスのキャラは凄く気に入っている(ちなみにランスに大きく影響を受けたキャラ。作品自体が相当アリスソフトのランスに影響を受けている)。あとはフィルレイン。フィルレインの葛藤はよく描けた。ホリィは……少しパワー不足でしたね。それくらいかな。
そろそろ終わります。
最後に、この作品を最後までよんでくださりありがとうございました。これはこれでとても自分らしい作品には仕上がっていることには満足している。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
セイント・ソード・ストーリー ~聖剣使いマルスの英雄譚~ 哀原正十 @adick
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