The romantic comedy.

碧月 葉

The romantic comedy.

灰かぶり 痛むつま先そっと撫で 直ぐまた明日を始める私



催涙雨 嬉し涙と信じてる 西洋風に濡れていこうか



駆けていく ビニール傘をくれた君 ときめきなんて 信じないから



クレームに削り取られたエイチピー 回復魔法は君の声



社長室 口角上げていざ行こう 君の作った資料を持って



これは恋? ほんとにホント恋心? 忘れて久しい胸の高鳴り



後輩の噂話は君の事 得意なんだよ ポーカーフェイス



「好きです」と明かす悪夢はもう幾夜 やらないからね告白なんて



ひとりだけ 微笑む君はカウンター グループ飲みじゃなかったみたい



「キスひとつ」ドキリ弾んだ心臓よ 大将の「あいよ」で我に返る



別れ際 名前を呼んだ君の唇 聞こえなくなる 踏切の音



我知らず乙女心に支配され 「はい」を返すも 身は震えつつ 



幸福と失う怖さ入り混じる 手探りすり足 久々の恋



初デート 年甲斐もなく逸る夜 クローゼットと睨めっこ



君は風 音も匂いも あたらしく ここに根を張る 私を揺らす



壁溶かし 深入り許す心地良さ 隙を見せるの君だけだからね



胸の奥 しまったままに出来なくて ぶつかった末 消えたくなる夜



「泣いてたの?」 どうしてバレたの声だけで 

「ごめんね」「ごめん」やっぱり好きだな



君がいい このときめきも安らぎも 叶う事なら共白髪まで



恋ってさ 人生ってさ こんなに一生懸命で 喜劇っぽい






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