何とかしてあげたい…その痛み。
幸せ色に♪ 🌈
何とかしてあげたい…その痛み。
背中が痛いのか。
それプラス、何かが覆いかぶさっているかのように背中が重いんだね。
他に、どこか調子悪いところとかある?
ないんだね。無理してない?
わかった。信じるよ。
背中だけ気になるんだね。
うーん、、、なんだろ。
ちょっと時間ちょうだい。
医学辞典とパソコンとにらめっこしてくる。
1人で何かしていられる?
待っていられる?
ん?寂しい?
かわいいなー じゃあ、ぎゅーしようか。
あ、でも背中痛いなら、きついか。
なに、でもしてほしいの?
優しめにしよう。ぎゅっ。
もう終わりかって。
もっとしてたいの?
ねー、でも背中痛いんでしょ。
痛い… じゃあ、我慢。
調べ物してくるから、ちょっと待ってて。
あ、ごめん。
もう少し詳しくお話聞いてもいいかな。
背中の痛みなんだけど、動作をするたびに痛むとかある?
そうではなくて、じわじわ じんじん ずっと痛みが続く感じ。
そっかそっか、わかりやすい説明をしてくれてありがとう。
お熱はないよね?
熱があると、何か病気が隠れている可能性を考えないといけない。
熱はないんだね、了解。
となると、心因性のものかな。
強いストレスによって、脳の機能に不具合が生じる。
背中の痛みもその一種だといわれているんだ。
あと、場所が知りたいんだよね。
痛む場所。
背中といっても範囲が広くて、、、
どの辺りが痛むのかなぁ。
肩甲骨のまわりが痛いんだね。
わかった。じゃあ、ちょっと時間ちょうだい。
調べてくるね。
1人で待てる?
お、えらいじゃん。
何か好きなことして待っててね。
お待たせー!
調べてわかったことを説明していくよ。
まず、君が困っている肩甲骨まわりの痛みなんだけど、
筋肉・骨・関節の不調と内臓の不調とがあるんだ。
年齢的に、五十肩や石灰性腱炎とは考えにくい。
右の肋骨の下やみぞおち、右肩甲骨の下に痛みが生じているとなると内臓の不調が考えられるんだけど。
右側だけ痛むということはないかな。
両側共に、じんじん痛むの。
なるほど。狭心症や心筋梗塞ではなさそうだな。ちょっと安心したよ。
じゃあ、最後に。
大きく息を吸って痛みが強くなることはある?
肺や心臓を覆っている膜や横隔膜などに炎症が起きているかもしれなくて、
その場合は肩周辺以外の治療が必要になるの。
循環器内科や消化器内科を受診する必要がでてくるんだ。
ちょっと、大きく息を吸ってみようか。
いくよー 大きく吸ってー 吐いて。
どう? うん、見たところ痛くはなさそうだね。
大丈夫そう。
内臓が原因ではなさそうだね。
よかった、よかった。
ということは、心因性のもので確定だ。
強いストレスを感じたことはあったかな。
君は頑張りすぎてしまうところがあるから、知らず知らずのうちに
ストレスがたまってきちゃっているのかもしれない。
そんな君に今、必要なものは、睡眠と運動だね。
夜ぐっすり眠れるように、昼間は程度な運動が必要だよ。
急に運動しろっていっても難しいだろうから、明日から俺と一緒にお散歩にいくようにしようか。
明日からお散歩開始ね。楽しみだな。
あとは、趣味の時間を充実させることが一番の近道かなと思うよ。
そうすれば、少しずつかもしれないけど良くなってくるはず。
大丈夫、大丈夫。
無理はせず、些細なことでも心配事は俺に伝えてね。
早く良くなるように、お月さまにお願いしよう。
今日はちょうど満月だよ。
何とかしてあげたい…その痛み。 幸せ色に♪ 🌈 @shiawaseiro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます