第26話 出発
翌日、冒険者ギルドに行くと査定が終わっていた。
俺は緊急依頼2件に参加したので牧場に襲撃のあった緊急依頼で戦功1位も加味されて金貨3枚と襲撃の緊急依頼の金貨1枚とで参加費合計金貨4枚にコボルトウィザードが2匹で金貨6枚の総合計金貨10枚に緊急依頼分の達成があらかた俺が倒したのもあって合計20件分達成になる。
睡眠不足の代償としては安い様な?日本円にしたら一千万円なので高い様な微妙な気持ちだ。
冒険者ギルドにもう用事は無いので牧場に行くと、デビットが待っていた。
「何でこんな所にいるんだ?」
「お前を待っていたのさ」
「何?俺を待っていたって、明日は雨が降るんじゃ無いだろうな」
「茶化すなよ。昨日のコボルトの集落の襲撃を知りたくて待ってたんだ」
「そうか。コボルト達は巣にいたのは三分の二程で後の三分の一には前もって逃げられたよ」
「三分の一も逃げられたのかよ!大丈夫かな?」
「逃げたのは雌や子供が中心だから今すぐ大事になるって事は無いとは思うが、手負いだから気を付けろよ」
「ああ!手負いの相手程怖い物はないからな。十分気を付けるよ」
「そのほうが良いよ」
「そういや、馬具の件だがな」
「何だ?」
「ハミが要らなくなったから注文しておいたぜ」
「もうか!」
「ハミを選ぶ必要がなくなったからその分、早く注文出来たんだ。多分、2~3日後には来ると思うぜ」
「そうか。俺は幸運だったな」
「全くだ!」
そう言って俺達は笑い合った。
「訓練していくんだろ?」
「ああ!もちろん!そうじゃなきゃ来た意味が無いじゃないか」
「俺との友情で話しに来たって事でも良いんだぜ」
「はっ!」
「てめぇ、鼻で笑う事は無いだろう」
そう言って俺とデビットとはじゃれ合いながら訓練に行った。
訓練ではいつも通り過ごした。腕は上達していると思うのだがデビットが偏屈なのか偶に怒られる。
◇
そうこうしている間に3日が過ぎてヴィンチさんから馬車が完成したとの連絡が来た。
俺は新しい馬具に着替えた青毛と芦毛の馬を連れてヴィンチさんの工房に行った。
試験で登録したであろうヴィンチさんの魔力は抜けていて真っ新な状態で俺が魔道馬車を起動するのを待っていた。
ヴィンチさんの工房から皆で道に魔道馬車を出し、青毛と芦毛の重馬種を繋げる。
動かしてみると、空荷なのに揺れが少なくて動かしやすかった。
ヴィンチさんに魔道馬車の値段を聞く。
「魔道馬車の値段かね。そうだね、金貨20枚と言いたい所だが今回は此方も良い経験を積む事が出来たし、金貨18枚だね」
「ありがとうございます!これが金貨18枚になります」
「確かに受け取ったよ」
領収書をもらい、牧場に行く。
牧場で少しだけ練習させて貰い、銀貨1枚を支払ってここで少しの日数置かせて貰う。
冒険者ギルドと商業ギルドで移動する証明書を合計銀貨1枚で発行して貰った。
商業ギルドでは周辺の詳しい地図と大きな地図を購入し、革が高く売れる町を紹介して貰った。
保存食と水が無いと不思議に思われるだろうから少量の水樽と味の良い保存食を市場で購入して半銀貨を渡し牧場に運んでくれる様に頼んだ。
これで町を出て行く用意が出来たので宿屋の眠る猫亭で明日にでも出発する事を言うと、少額ながら返金してくれた。
翌日、魔道馬車に乗り革を荷台にインベントリから出して置き、新しい商売と冒険が待っていると希望を膨らませてセポタの町を出発した。
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お忙しい中、申し訳ありません。どうもPVが少なく伸び悩んでいるのと★があまりつかないので一旦ここで閉じさせて頂こうと思います。
また、機会があればよろしくお願い致します!
拙い出来ですが新作も読んで頂ければ幸いです。
能力者が現れたと思ったらダンジョンも出てきました。これは・・・・・・商機ですね!
https://kakuyomu.jp/works/16817330658887843407
異世界に行ったので早く日本に帰りたい! 辻智晴 @tm_758
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